
「勝てば官軍負ければ賊軍」の使い方・例文
それでは「勝てば官軍負ければ賊軍」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.勝てば官軍負ければ賊軍と言われるように、勝者のみがスポットライトを浴び、敗者が語られることはないというのが世の常だ。
2.今年のMVP選手である彼はラフプレーが多く、紳士的なプレーヤーとは言えないが、スポーツは結果がすべて、勝てば官軍とばかりにファンからの人気は絶大だ。
3.剛腕経営者として知られた彼のやり方には同業者からの批判も少なくなかったが、ビジネスは勝てば官軍の世界で、彼はトップクラスの事業家として人々からもてはやされている。
このように、成功者に対してその由来や経過よりも結果が重視されることを揶揄するような場面で用いられることが多いことから、実際に使うときにはその場面に気をつけましょう。
「勝者の論理」
勝った者が正しく負けた者は間違っているという考え方のことで、勝者の言い分は正当化されるが敗者の主張は内容によらず退けられてしまう、という状況を表す言葉です。またそこから転じて、最終的に勝利することができればそのために取った手段や過程は正当化される、という意味も持っています。こちらの言葉も皮肉や揶揄の意味合いが強く、勝利の過程や敗者についても論じられるべきという主張のために使われることことが多いです。
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