「仕事人間」
「仕事人間」という言葉の定義は「仕事が生き甲斐であり、仕事一途で他に趣味などもない人」とされ、これと似ている言葉に「会社人間」というのもあります。これらは日本経済の高度成長期、テレビや新聞・雑誌などのメディアでよく使われていました。
「企業戦士」
さらに関連して「企業戦士」という言葉もあります。滅私奉公が美徳であるという価値観がまだ根強い当時の時代背景から生まれた言葉であり、クールでカッコいいビジネスマンを連想させました。
「社畜」
しかし一転、社会的に過労が問題視されるようになりワーク・ライフ・バランスが謳われる最近では、働きすぎる人間を茶化す意味も込めて「社畜」と呼ぶようにもなりました。なんだか「ワーカホリック」よりも一段とネガティブで、ちょっと過激な文字面になっていますね。
「ワーカホリック」の対義語は?
「ワーカホリック」としばしば混同されるのですが、意味合いとしては対義を成す言葉が「ワーク・エンゲイジメント」です。
「ワーク・エンゲイジメント」
「ワーク・エンゲイジメント」は、人が仕事に対して感じている充実感や就業意欲を総合的に表現した言葉であり、心の健康度を示す概念の一つです。活力、熱意、没頭の三つが満たされている状態を指します。端的にいうと「私は働きたい」という前向きな心持ちのことであり、仕事が楽しいポジティブな状態であるとも言えるでしょう。
対して「ワーカホリック」は、様々なものを犠牲にして打ち込んでいる様を指します。端的にいうと「私は働かなければいけない」という強迫観念に似た心持ちであり、心身の健康は後回しで仕事をしていないと罪悪感を感じるという状態です。「ワーク・エンゲイジメント」との決定的な違いを一言で言うと、仕事が楽しいかそうでないか?といったところでしょう。
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