「枚挙にいとまがない」の対義語は?
さらに、「枚挙にいとまがない」の対義語も見ていきましょう。
「片手で数えられる」
「枚挙にいとまがない」が数えきれないほど多いことですので、その逆は数えきれるくらい少ないことです。そうなれば、「片手で数えられる」という言葉が適しているでしょう。片手で指折り数えられるのは5つまでですので、そのくらい少ないものを表すときにこの言葉が使われます。
「too many to count」
ウェブ上の英和辞書で「枚挙にいとまがない」の英訳を検索した場合、「too numerous to mention」や「too many to enumerate」といった表現が見られます。「numerous」は「多数の」、「mention」は「述べる」、「enumerate」は「列挙する」という意味です。よって、どちらの英訳も「枚挙にいとまがない」の直訳的表現であることが分かります。しかし、3つの単語は普段の英会話ではあまり耳にしないものなので、あまり納得できるものではありません。
もっと実用的な表現を求めるなら、「too many to count」が良いでしょう。日本語にすれば「数えるには多すぎる」となりますが、many(メニ―)やcount(カウント)は日本人にもなじみのある単語ですので、こちらの方が簡潔で伝わりやすい表現であると言えます。
「枚挙にいとまがない」を使いこなそう
この記事では「枚挙にいとまがない」の意味・使い方・類語などを説明しました。
それこそ普段使っている言葉は「枚挙にいとまがない」ほど多くあります。日常会話を9割理解するために必要とされる単語数は、フランス語で2,000語、英語で3,000語です。これだけでも多いと感じますが、日本語は何と10,000語も必要だとされます。この数字を見て、日本語は難しくて嫌だなあと感じるかもしれません。でも、10,000語なんて毎日10個ずつ覚えれば「たったの」3年です。3年なんて平均寿命が80歳を超えた現代ならあっという間に感じるでしょう。ですので、語学の勉強は毎日の積み重ねが重要となります。この記事が、「枚挙にいとまがない」言葉の数々にあなたが興味を持つ機会となれば幸いです。