「枚挙にいとまがない」の使い方・例文
「枚挙にいとまがない」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.イチローが日米で獲得したタイトルは枚挙にいとまがない。
2.この商品がどれだけ優れているのかを表したとも言える、お客様方が今までわが社にお寄せいただいた感謝の声は枚挙にいとまがございません。
3.彼が今まで起こしたトラブルは枚挙にいとまがなく、今回の不祥事が決定打となって事務所との契約が打ち切られたのはやむをえないと考える関係者は多い。
イチロー選手の現役時代を振り返ると、首位打者だけでも日本で7年連続とメジャーで2回獲得しました。他にもMVPや盗塁王、最高出塁率や最多安打に、打点王も日本で1度経験しています。他に守備のタイトルなどもたくさん受賞しましたから、ここでは書き尽くすことができません。この状態をまさに「枚挙にいとまがない」と言います。例文1はこれでイメージできたはずです。この感覚で2は通信販売、3は有名人のスキャンダルを思い浮かべて読めば、「枚挙にいとまがない」という言葉が使われる場面を容易に想像できるでしょう。
「数えるときりがない」
「数えるときりがない」も数が多い時に用いられる表現です。しかし、「枚挙にいとまがない」とは言葉の成り立ちから見た場合には、微妙ではありますが違いがないとも言えません。「枚挙にいとまがない」は数えているひまがない、つまり「数えていられない」ということですが、「数えるときりがない」は「数え始めると終わりがない」ということです。つまり、数えようとする意志が少しでもあるかないかというところが微妙な違いとなります。
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