
5分でわかる「乳化作用」乳化剤の種類と役割を理系ライターがわかりやすく解説
対象としては皮膚、毛髪に爪や口の中も含まれます。そして目的は大きく身体を清潔に保つ、身体を美しくする、身体を保護するの3つにわけることができるのです。それぞれみていってみましょう。
身体を清潔に保つ
石鹸(せっけん)、クリーム、シャンプー、リンス、歯磨き粉
身体を美しくする
ファンデーション、口紅、ヘアトニック、エナメル(爪につける)
身体を保護する
乳液、ハンドクリーム、ヘアオイル
乳液は特に女性が皮膚に水分と油分を与えて肌の潤いを保つためによく使いますね。水中油滴型のエマルションでのびがよく、配合されている栄養成分が吸収されやすくなっています。
そして乳液にさらに粘着性をもたせたものがクリームです。クリームには用途に応じて水中油滴型と油中水滴型のものがあり、水中油滴型の代表はモイスチャークリーム。油中水滴型の代表はクレンジングクリームです。水中油滴型はさらっとしており油中水滴型はしっとりとした特徴があります。

食品、化粧品それぞれに国が定めた基準がありそこで認められた乳化剤が使われている。その中で企業は努力をして良い商品を開発して私たちに届けてくれているんだ。
生活に不可欠な乳化作用
水と油に乳化剤を加えて撹拌すると乳化し、乳化した液体をエマルションと呼びます。また乳化剤というのは界面活性剤の一種ではありますが、界面活性剤が全て乳化剤になるというわけでは無いということも頭の片隅に入れておくと知識が深まりますね。
身の回りのマヨネーズやバター、乳液やクリームも乳化作用により作られています。これらが何から構成されていて乳化剤として何が添加されているのか、興味があればぜひ調べてみて下さいね。