
「三々五々」の対義語は?
「三々五々」と反対の意味を持つ言葉についても見ていきましょう。
「一同に」「一斉に」
こちらの言葉も「三々五々」同様、副詞として使われる言葉ですね。「三々五々」が少数のかたまりであるのに対し、「一同に」「一斉に」を使うと、「その場にいる全員」という意味を表します。「三々五々」では全員で動くわけではないので、反対の意味としてとらえられますね。
「一匹狼」
こちらは副詞として使う言葉ではないですが、「群れずに一人で行動する様子」という意味から考えると、「三々五々」とは反対の意味になるでしょう。ちなみに一匹狼のように、個人で行動する人がちらほらいる状態は「三々五々」にはなりません。あくまで、数名のかたまりであることが重要です。
確固たる自分を持って「一匹狼」もかっこいいですが、時には「一匹狼」時には「三々五々」の中と、バランスよく人間関係を保っていける人が素敵だな、と私は思います。
「in groups of twos and threes」
「twos」や「threes」はそれぞれ、「two」「three」の複数形。直訳すると、「2人組や3人組のグループで」となります。少人数のグループがいくつかあるため、複数形を使うのでしょう。
この英訳を日本語に訳し直すと、「ちらほら」という意味も出てきます。「ちらほら」と「三々五々」では意味合いが違ってきますので、様子を表すときにも細かな違いで言葉を使い分ける日本語の細やかさを実感しました。
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