
「三々五々」の使い方・例文
「三々五々」をどういった場面で使うのか、例文から確かめていきましょう。
1.新学期を迎えた教室では、どこかよそよそしさがありつつも、三々五々、話に花を咲かせている。
2.大人数での花見もお開きとなり、三々五々、解散していった。
「三々五々」は、人やものに対して副詞的に使われる四字熟語です。由来となる李白の採蓮曲に習い、人に対して使われることが一般的とされています。「三々五々、」の形で使われることがほとんどですが、まれに「三々五々と」というふうに「と」をつけて使用されることも。何かをしようとする場合に、少数で構成されたグループで動こうとするのは、日本人らしい感覚ですし、そういった意味からも「三々五々」が古くから現代まで使われてきたことに納得できます。「三々五々」は、それほど一般的な四字熟語ではないですが、日本という国や国民性から考えると、使える機会が多い四字熟語なんですね。
また、日本人は古来から「三」という数字を縁起の良い数字として、好ましく扱ってきています。結婚式での三三九度などもその例です。「三」と「五」という奇数を重ねた四字熟語で日本人にとって馴染みやすい、という点でも覚えておいて損はないでしょう。
「三々両両」
辞書的にはほぼ同じような意味を持つ四字熟語です。「三々五々」がかたまりがまとまって動いているのを表現するのに対し、「三々両両」では、そのかたまりが散在している様子を表します。「三々五々」よりもさらに使用頻度の少ない言葉です。
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