国語言葉の意味

序数って何?単語じゃないの?「甲乙丙丁」の意味・使い方・ニュアンスを言葉大好きライターがわかりやすく解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「甲乙丙丁」について解説する。「甲乙丙丁」は、時代と共に出現頻度が少なくなっていった言葉だ。だが、現代では使えないというわけでも、完全に使われなくなったというわけでもない。覚えておいたら役に立つ言葉なのは確かだぞ。元建築系企業社員、現言葉大好きライターのsasaiを呼んだ。一緒に「甲乙丙丁」の意味や使い方、ニュアンスなどを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/sasai

元会社員の現役フリーライター。言葉が好きで文章が好き。読むのも書くのも大好きで、海外小説からビジネス書まで何でも読む本の虫。こだわりをもって言葉の解説をしていく。

「甲乙丙丁」の意味とは?

image by iStockphoto

「甲乙丙丁」の意味は以下の通りです。

十干に基づいた、序列を指し示すための記号。単なる割り振りの場合や、等級や階級を示す場合がある。「甲乙」のみ、または「甲乙丙」の3種などでも同様に用いられる。

出典:Weblio辞書「甲乙丙丁 意味」

辞書上の意味をかなり嚙み砕いて言うと、「甲乙丙丁」とは日本独自の記号です。何を表す記号なのかと言うと、主に順番になります。1番目、2番目、3番目…と番号を付ける代わりに、甲、乙、丙…と名前を付けて使用するわけです。

「等級や階級を表す場合も」とありますが、これも順番のひとつになります。何かに対して1番目、2番目…と区別する場合、「特に理由はないけどこれが1番目でこれが2番目で…」という風に順番をつけることがありますが、理由があった上で順番を付けることもあるでしょう。例えば人を背の順で並べる際、「この人が1番低く、この人が2番目に低く…」という風に並べる際は、順番に規則性があるわけです。そのような時も、甲、乙、丙…という風に順番を付けることができます。

このような記号のことを序数と呼ぶため、押さえておきましょう。

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「甲乙丙丁」という言葉を検索すると、「甲乙丙丁」という題名が付けられた長編小説についての結果が出ることがある。これは間違いというよりも、「甲乙丙丁」という言葉の意味には直接関係がない。固有名詞だと思わないよう気をつけろ。

「甲乙丙丁」の読み方とは?

「甲乙丙丁」は「こうおつへいちょう」または「こうおつへいてい」と読みます。「甲」が「こう」、「乙」が「おつ」、「丙」が「へい」、「丁」が「ちょう」もしくは「てい」です。どちらでも間違いというわけではありません。基本的にどの字も難読というわけではありませんが、「丙」だけは日常で良く見る漢字とは言いづらいため、覚えておきましょう。

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