
3分で簡単「理想気体と実在気体の違い」教員免許持ちの理系ライターがわかりやすく解説
1Lの空気を構成するもの
空気1Lに何個の気体分子があり、それらがどれくらいの体積を占めるか計算します。ここでは単純化のため空気を窒素:酸素=8:2の混合気体としましょう。空気の温度を25℃で、圧力が大気圧付近だと空気1molの体積は24.8Lのため、空気1Lあたりの物質量は1÷24.8=0.04mol。このうち8割が窒素分子で、2割が酸素分子と仮定しているので、窒素分子の物質量nN=0.032mol、酸素分子は同様にnO=0.008mol。この物質量[mol]から気体分子の個数を割り出すことが出来ます。
気体分子の個数を求める
1mol当たりの分子の個数が決まっていて、6.02×10^23個です。この数値はアボガドロ定数と呼ばれるもの。個数なのになぜ「整数」じゃないのかと思われますが、見ての通り23桁の整数であり1の位まで使って計算する必要性は薄そうです。ということで今回は上3桁のみを使うことにしましょう。
前述の通り窒素分子の物質量nN=0.032mol、酸素はnO=0.008molより個数に換算すると窒素分子が6.02×10^23×0.032=1.93×10^22個、酸素分子が6.02×10^23×0.008=4.82×10^21個と求まりますね。
気体分子の「正味」の体積
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