「ルーズ」
「タイト」の対義語には「ルーズ」が考えられるでしょう。「ルーズ」とは「1.締まりがなくだらしのない様子・2.ゆとりのあるさま」の意。カタカナ語の中でも1度は聞いたことのある言葉ではないでしょうか。では、使い方を例文で確認しましょう。
例文1は、「時間にルーズ」です。「時間を守らない様子・時間を意識せずだらだら過ごす場面」を表す際に使いますよ。
例文2は、「お金にルーズ」です。例文2から「値段を気にすることなく好きなものを購入してしまう場面」が想像できますね。「お金の管理ができない人」を示す時に用いられるでしょう。
例文3は、「ルーズに着こなす」です。ここでの「ルーズ」は「ゆとりのある様子」ですね。女性が男性の服を上手に着こなす。サイズが大きめのジャケット羽織っておしゃれに着こなす。このように、「おしゃれな人へのほめことば」として使われるでしょう。
例文1と2のように、「人やものごとに対してだらしがないさま」。例文3のように、「ゆとりのある服を着こなす」場面で使われますよ。シーン別に使い分けてみて下さいね。
1.彼氏はよく待ち合わせに遅刻する時間にルーズな人だ。彼女はあきれている。
2.後輩はお金にルーズなのだろう。いつも給料日前になるとお金に困っている。
3.彼女はいつもおしゃれだ。今日はお兄さんのジャケットをルーズに着こなしている。
「tight」
カタカナ語の「タイト」は英語でも「tight」です。「tight」とは、「ピンと張った・締まった・体にぴったりした・余裕がない・厳しい」の意。
例文1と2のように、カタカナ語の「タイト」と同じく「タイトなスケジュール」・「タイトな予算」という意味で使います。
一方、例文3と4のように日常生活において「ロープをピンと張る」・「コルクやフタが固い」というような場面でも良く用いられますよ。カタカナ語と英語での使い方の特徴をしっかりおさえておきましょう。
1. My boss’s schedule is quite tight because he has to visit many places today.
(上司のスケジュールはとてもタイトだ。今日は訪問先が多い。)
2.We have to develop new products on a tight budget.
(私たちはタイトな予算で新製品を開発しないといけない。)
3.The cork is so tight in the wine bottle that even my husband cannot open it.
(ワインのコルクが固く私の夫でさえ開けることができない。)
4.I stretched the rope tight.
(私はロープをピンと引っ張った。)
\次のページで「「タイト」を使いこなそう」を解説!/