地学理科

5分でわかる「示準化石」ってどんな化石?どんな種類があるの?科学館職員がわかりやすく解説

示準化石と言えばこれ!アンモナイト

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アンモナイトは古生代シルル紀末期から中生代白亜紀末のおよそ3億5000万年の間、海洋に広く分布していた生物です。軟体動物の一種であるアンモナイトの特徴はらせん状の殻で、動きが遅く大型動物のえさとなっていたと言われています。殻の直径は大きくても十数センチ程度ですが、今までに発見された史上最大のアンモナイトは2mもあるそうです。

北海道は世界でも有数のアンモナイトの産地で、北海道には日本一のアンモナイト化石所蔵量を誇る博物館があります。そこには世界でも有名なアンモナイトの研究をされている研究者の方も訪れたことがあるそうです。また岩手県や千葉県、兵庫県でもアンモナイトは発掘されています。ちなみにアンモナイトという名前の由来は古代エジプトのアモンが持っている角に似ているから、だそうです。

古生代を生きた生物、フズリナ

フズリナは石灰岩から発見されると知られている化石です。古生代の石炭紀からペルム紀の約1億年ほど地球上に生息していました。原生生物で単細胞の一種、比較的温かい地域の海底で暮らしていたと言われています。

フズリナは有孔虫という生き物の仲間です。有孔虫とは石灰質の殻を持つ生き物で、沖縄のお土産として知られている「星の砂」も同じく有孔虫のホシズナの殻になります。きれいな容器に入った星の砂を買ったりもらったりしたことがある人もいるでしょう。フズリナの化石は日本でも発掘されています。秋吉台(山口県)のような石灰岩に多量に含まれているようです。

古生代を示す三葉虫(サンヨウチュウ)

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古生代にのみ生息していた三葉虫節足動物(昆虫類・甲殻類・クモ類・ムカデ類など、外骨格と関節を持つ)の仲間です。

三葉虫は海で暮らしていたようで、泳いだり海底を這(は)ったりしていたと考えられています。大きさはどれくらいだったのでしょうか。三葉虫の化石は大きなものは全長60㎝以上ある一方で、1cmの小さな化石も見つかっています。かたい殻をもつ三葉虫は成長に合わせて脱皮していたようです。

月のおさがり、ビカリア

長さ10㎝程度の巻貝、ビカリアは凸凹とした角が付いた貝が特徴です。生息していた時代は新生代の頃になります。世界中の熱帯や亜熱帯にいました。その頃は日本も熱帯、亜熱帯気候に属していたため、国内でも化石が発見されています。日本も今とは全然環境が違ったのですね。ところでビカリアの中身がケイ酸と置き換わったものを「月のおさがり」と言います。それはソフトクリームやコロネのような見た目です。

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「月のおさがり」という名前は昔、このビカリアが月のウサギのフンで月から落ちてきたと考えられていたかららしい。ロマンチックなのかそうでないのかよくわからないな。

ゾウの遠縁、大きな牙が自慢のマンモス

太くて長い毛におおわれ、大きな牙を持ったマンモス。牙は長いものでは5m以上にもなったそうです。400万年から1万年前に生息していたと言われていますが、絶滅時期には諸説あります。日本でもいくつかマンモスの化石が見つかっていますが、そのほとんどが北海道で見つかったものです。

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たかはし ふみか