国語言葉の意味

「クラスター」の意味や使い方は?例文や類語を雑学大好きwebライターがわかりやすく解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「クラスター」について解説する。

端的に言えばクラスターの意味は「集団」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

国立大で国語学を学んだライターのタケルを呼んだ。言葉の解説を得意としていて、大学時代はクイズサークルに所属していたので雑学にも詳しい。一緒に「クラスター」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/タケル

某国立大で日本語学を専攻。以前少しだけ介護福祉の勉強をしたため、クラスター対策についても知識を持っている。マスクや手袋などの着脱はすぐにでも思い出せるはず。

「クラスター」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「クラスター」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「クラスター」の意味は?

「クラスター」には、次のような意味があります。

《花やブドウなどの房の意。「クラスタ」とも》

1.同種のものや人の集まり。群れ。集団。

2.都市計画などで、個々の建物・道路・空き地などを相互に関連させて一つの集合体としてとらえ、配置すること。

3.原子や分子の集まりの中で、特定の一部の原子や分子が結びついて一つのかたまりとなり、物理的に安定し、かつその集まりの中で一定の役割をになっている状態。

4.コンピューターの磁気ディスクなど、円盤状の補助記憶装置を管理する単位。同心円状に分割した区画をトラック、それを放射状(扇形)に等分割した区画をセクターといい、複数のセクターをまとめたものをクラスターとする。

5.あるテーマを中心にする大学・研究機関の集合体や、ある技術を中心とする企業の集合体のこと。

6.ある疾患が、特定の集団内において、予測よりも多くみられること。また、その集団。

 

出典:デジタル大辞泉(小学館)「クラスター」

辞書には多岐にわたる意味が掲載されていますが、注目すべきは2020年になって特に使われ出した6の意味でしょう。同時刻に特定の場所にいた複数の人間が同じ伝染病にかかった場合に、その集団を「クラスター」と呼びます。特に人から人へ感染する事例では、まだ感染が確認されていない場合でもクラスター内にいたという事実があれば、感染を懸念しなければいけません。感染症対策で「クラスター」を注視しなければならないのにはそういった理由があります。

辞書の冒頭部分に「クラスタ」という記述がありますが、この「クラスタ」が別の意味で、特にSNS上で使われていますので補足しておきましょう。ズバリ、「同じ人物やモノの愛好者の集団」のことです。一見「オタク」のことだと感じますが、「クラスタ」は「オタク」のように特定のものを愛好する人々の「集まったもの」となります。

「クラスター」の語源は?

次に「クラスター」の語源を確認しておきましょう。辞書では最初に書かれていますが、「クラスター」とはもともと英語で藤などの花やブドウのような果物が房状になっているものを指します。その形を人などが集まった様子になぞらえて、「群れ、集団」という意味でも使われるようになりました。今ではさらに意味が広がり、物理学や都市工学、コンピューターの世界などでも「クラスター」という言葉が使われています。

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