
「割に合う」の対義語は?
類義語を確認したところで、次は「割に合う」の対義語を見ていきましょう。
「割を食う」
同じ「割」という言葉を使用した単語ですが、こちらは「自分が損をする」という意味をもった慣用句です。「食う」というのは他から何かしらの影響を受けることを意味する語で、「攻撃を食らう」などと同じ意味だと考えるとわかりやすいですね。
注意しておきたいのは、「割を食う」は「自分が損をする」のであって「均衡がとれていない」という意味ではないという点です。「割に合う」の対義語という点から関連付けて間違えてしまいそうになりますが、仕事が楽なのに対価が大きく自分が得をしている場面では「割を食う」とは言わないため、注意しておきましょう。
「remunerative」「pay」
「remunerative」は「報酬のある」「引き合う」「有利な」といった意味がある英単語です。利益がきちんと用意されているという点で、日本語で言う「割に合う」と同じような使い方をすることができます。これはどちらかというと商売や仕事の対価がきちんと用意されているといったニュアンスがあり、より広い意味で苦労の対価があることを表現したいときは「pay」を使用すると、報われること、割に合うことを言いあらわすことができますよ。
「割に合う」を使いこなそう
この記事では「割に合う」の意味・使い方・類語などを説明しました。
「もうけがある、それだけのかいがある」という意味を持ち、主に仕事の場面で使われる慣用句であるということがわかりましたね。「割が合わない」という否定の形で「給料が低すぎる」や「労働内容が簡単すぎる」というようなマイナスの意味を表すことが多いということもポイントです。報酬が高い仕事は魅力的ですが、やはりそれだけ内容が大変だということもあります。適度に自分に合っていて、なおかつ割の合う仕事を選んでいきたいですね。