3分で簡単気体法則の歴史!法則の進化過程を理系学生ライターがわかりやすく解説
1662年にボイルの法則が発見され、それ以降気体法則は様々な進化を遂げてきた。そして、進化の過程で、新たな法則を数々と生み出してきたぞ。そのため、気体法則の歴史を体系的学ぶことで、複数の法則を一度に学ぶことができる。ぜひこの機会に、気体法則の歴史についての理解を深めてくれ。
化学に詳しいライター通りすがりのペンギン船長と一緒に解説していきます。
ライター/通りすがりのペンギン船長
現役理系大学生。環境工学、エネルギー工学を専攻している。これらの学問への興味は人一倍強い。資源材料学、環境化学工学、バイオマスエネルギーなども勉強中。
気体法則とは?
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本題である気体法則の歴史について学ぶ前に、そもそも気体法則とはどのようなものであるのかを理解しておきましょう。ここでは、気体の状態を決定づける要素、気体法則の存在意義といったことについて説明しますね。これらは、物理化学の基本的な知識でもあります。
多くの用語や単位が登場するので、それらの中には見慣れないものもあるかもしれません。ですが、以下で登場する用語や単位は、いずれも重要なものです。確実に、ひとつひとつの内容を理解することを心掛けてくださいね。それでは早速、解説を進めていきます。
気体の状態を決定づける要素
まずは、気体の状態を決定づける要素をいくつか確認しておきましょう。このような要素の中でも、温度、圧力、体積は特に重要な値です。その他にも、気体分子の物質量や気体の質量も重要な要素だと言えますよ。
温度の単位として頻繁に使われるものには℃とK(ケルビン)があります。℃はセルシウス温度(セ氏、摂氏)、Kは絶対温度を表していますよ。セルシウス温度に273を足すと絶対温度になります。また、圧力の単位にはPa(パスカル)やmmHg(ミリメートル水銀柱)、体積の単位にはLやm3が使われますよね。
そして、気体分子の物質量にはmol(モル)、気体の質量にはgが使用されることが多いです。これらの内容は、気体法則を理解する上で必ず必要になる知識となります。各要素の意味や定義を整理しておくと良いですよ。
気体法則の存在意義
気体法則には、先ほど説明した気体の状態を決定づける複数の要素を結び付ける役割があります。つまり、気体法則は気体の状態を決定づける要素の相互関係を表すものなのです。そして、気体法則の多くは、数式を用いて表現されます。
それゆえ、気体法則を用いることで、既知の要素から未知の要素を知ることができますよ。例えば、ある気体集団の占める体積と温度を知ることができれば、圧力の値を間接的に求めることができます。この点は、気体法則がもつ最大の強みです。
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