「阿吽の呼吸」の対義語は?
ここでは「阿吽の呼吸」の対義語表現について見ていきます。
「同床異夢」
「同床異夢(どうしょういむ)」とは、“同じ立場にあっても考えや思惑が違うこと”を指す四字熟語。同じ寝床で枕を並べ寝ていても、それぞれに違った夢を見ることが転じた言葉です。
物事を行う時の微妙な気持ちが一致する「阿吽の呼吸」に対し、同じ場所でもまったく違う考えを持つと言う点で反対の意味を持つと言えるでしょう。
「蛙のつらに水」
「蛙のつらに水」とは、“どんな仕打ちにも平気でいる様子”を表した慣用句。そこから“何をしても応答がなく無意味である”というときにも用いられ、蛙の顔に水をかけても平気な様子から生まれた言葉です。
「阿吽の呼吸」とは、行動に対して反応することが大前提。一方、ひとりが何か行動してもまったく無反応である「蛙のつらに水」は、反対の意味を持っていると言えるでしょう。
「get along well with~」
「get along well with~」とは、良い関係にあることを示す英語表現で“気が合う”といった日本語訳で使われる表現です。仲が良い相手によく用いられる言葉で、好みや考え方が近い相手やわかりあっている仲の関係でよく用いられます。
「阿吽の呼吸」のように、ぴたりと息の合った動作という意味は持ちませんが、「阿吽の呼吸」ができる関係性という意味の表現であれば、この英語訳を用いるのが良いでしょう。
「good chemistry」
「good chemistry」とは、“非常に相性が良い”という意味。「chemistry」とは“化学反応”という意味を持ちますが、ここでは人と人との化学反応という意味で“相性”という意味の単語として使われています。
端的に仲が良いと言うよりも、“互いに相乗効果がある関係”という意味を含んでおり、相性バッチリで互いに良い効果を持つ関係に対し使われるのが一般的。そのため「阿吽の呼吸」の持つ動作の意味はなくとも、関係性を示すのであればこれで充分でしょう。深い関係性というニュアンスを伝えるのであれば、この表現がおすすめです。
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