「阿吽の呼吸」の使い方・例文
「阿吽の呼吸」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.バドミントンのダブルスの中継を見たが、攻守の入れ替えがまさに阿吽の呼吸で素晴らしかった。
2.長年連れ添った夫婦の阿吽の呼吸と言うべきか。父がすべて言わずとも、母は父が言いたいことをすぐに理解して行動する。
3.あのユニットは二人とも一見正反対だが、ライブなどでは阿吽の呼吸のパフォーマンスを見せるんだ。
4.商談中取引先に無理難題を言われたが、上司の合図を先輩はすぐに理解し資料を提示しており、阿吽の呼吸のようだった。
「阿吽の呼吸」とは息が合うこと。そのため基本的には肯定的な言葉として用いられます。例文1のようにスポーツ選手に対してや、例文2のような夫婦、また例文3のようにコンビやユニットについて使うことも可能です。
さらに対応や空気の読み方などを求められることも多いビジネスシーンでも、例文4のように使われることもあります。
またいずれも、そのような「阿吽の呼吸」を見せる間柄として、厚い信頼や縁の深い関係だというニュアンスも含んで使うのが一般的です。
「以心伝心」
「以心伝心(いしんでんしん)」とは、“声に出さなくてもお互いの心と心で理解しあえる”こと。今もよく使われる四字熟語ですが、仏教に由来した言葉です。
言葉や合図がなくても通じ合うと言う点で「阿吽の呼吸」の類語表現のひとつとして挙げられます。
ただし、「阿吽の呼吸」とは息の合った“動作”に使われる言葉ですが、「以心伝心」は“心が通じ合う様子”そのものを表す言葉です。類似しているものの異なる言葉として、使い分けには注意しましょう。
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