地学地球地質・歴史岩石・鉱物理科

断層と地震にはどんな関係があるの?活断層などについても地球科学専攻卒が5分でわかりやすく解説

断層の種類ー正断層ー

プレートの下に違うプレートが沈み込んでいる場合、沈み込むプレートは下への方へどんどん引っ張られていくためプレートには引っ張られる力(引張応力)が溜まっていきます。また、沈み込まれているプレートにも沈み込んでいるプレートによってプレート境界面に引張応力が加えられているんです。このように引っ張られる力によってプレートが破断することを正断層といいます。正断層では逆断層とは違い、破断面の片方がもう片方の下へ落ちるような形になるのです。

日本の断層事情ー海洋編ー

日本は太平洋プレート・フィリピン海プレート・北米プレート・ユーラシアプレートの4つのプレートの境界に位置しています。太平洋プレートとフィリピン海プレートの2つのプレートは海洋プレートと言って、年に数センチずつ日本の下へ潜り込んでいるんですよ。その結果、大陸プレートである残りの2枚のプレートは海洋プレートと接している部分にだんだんと歪(ひずみ)がたまっていき、限界まで歪がたまると大陸プレートが跳ね上がるようにして先端部分が動きます。大陸プレートと海洋プレートの境界は海中にあるため、このようにして発生する地震を海溝型地震と呼ぶんですよ。この時、プレートには圧縮する力が働いているため逆断層が形成されます。2011年に発生した東日本大震災もこの仕組みにより発生した地震です。海溝型地震ではしばしば津波が発生するため注意が必要ですよ。

日本の断層事情ー内陸編ー

大陸プレートの上に存在している日本にはプレート運動によってさまざまな向きの力が働いています。太平洋側では海洋プレートの沈み込みにより海側へ引っ張られる力が働き、大陸プレートは中国大陸側へ向かって移動しているため日本海側では中国側へ引っ張られる力が働いているのです。つまり、日本は東側と西側へ引きちぎられるような力が働いています。その結果、内陸では引っ張りの力によって地面が割れ、正断層が形成されるのです。この正断層の形成による地震を直下型地震と呼びます。直下型地震は海溝型地震と比べて小規模の場合が多いです。

活断層とは

日本のいたるところで断層を見ることができますが、断層の中には今後動かない断層と将来的に再び動く可能性のある断層の2通りに分類することができます。将来的に再び動いて地震を発生させる可能性のある断層を活断層と呼ぶんですよ。主な活断層の特徴は以下の4つです。

一定の時間をおいて繰り返し活動する

活断層とえいど、常に動いているわけではなく普段はじっとしています。しかしプレートには一定の力が加わっているため、歪がたまっては解放(断層が動く)し、また歪がたまっては解放するを繰り返すのです。この間隔は大体一定になっています。

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