
「雨降って地固まる」の使い方・例文
「雨降って地固まる」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.友達と大喧嘩してしまったが、おかげで本音を言い合える仲になった。まさに雨降って地固まったのだと思う。
2.当初はお互いに争い合っていた同期二人が、雨降って地固まるように今では良い関係性を築いていると聞いて思わず感心してしまった。
3.取引先と揉めてしまったが、これも大事なプロセスとして雨降って地固まることを願うしかない。
「雨降って地固まる」とは、トラブルや揉めた後に、かえって事態が良くなった状況を指す言葉。そのため、揉め事などなにか困難があった場合にのみ用いることが大前提です。
日常でも見られる言葉ですが、例文2のようにビジネスシーンでもよく用いられます。また例文3のように、大変なことがあった場合も、事態を乗り越えれば良い結果が待っていることを期待するように使われることもあるでしょう。

「雨降って地固まる」には「揉め事の後には良い状況になる」という意味があるが、第三者の介入で物事が落ち着くという意味で用いるのは誤りだ。誰かの助けを得て状況を修復したり、第三者に仲介される場面に用いるのは誤用となる。雨の後に晴れて地面が固まるように、“時間の経過で自然にものごとが落ち着いた場合”にのみ使うよう、注意しておこう。
「喧嘩の後の兄弟名乗り」
「喧嘩の後の兄弟名乗り(けんかのあとのきょうだいなのり)」とは、“喧嘩をしても仲直りによって、かえって互いの理解が深まり仲も良くなる”ということ。好ましくない状況もその後には、良い結果に繋がるときに用いられます。
まさに「雨降って地固まる」と同じ意味の類義語表現のひとつと言えるでしょう。ただし「喧嘩の後の兄弟名乗り」は名前の通り、喧嘩をした際に用いる言葉です。喧嘩ではないトラブルなどの時は基本用いない言葉なので、状況に応じて使い分けるといいでしょう。