この記事では「リスペクト」について解説する。

端的に言えば「リスペクト」の意味は「尊敬する」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

語学好き・英語好き・読書好きなライターくふを呼んです。一緒に「リスペクト」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/くふ

語学好き・英語好き・読書好きなライター。学習塾での経験を活かし分かりやすく丁寧な解説をお届けする。

「リスペクト」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「リスペクト」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「リスペクト」の意味は?

「リスペクト」には、次のような意味があります。辞書や辞典などで正確な内容を確認しましょう。

1.尊敬すること・敬意を表すこと・価値を認めて心服すること

出典:デジタル大辞泉(小学館)「リスペクト」

リスペクトとは「尊敬し敬意を示すこと・相手を重んじること」の意。カタカナ語の中でとても有名な言葉ですね。日常生活でも使いやすく一度は聞いたことのある表現ではないでしょうか。

「人やものごとの価値を受け入れ敬意を表す場面」を示しますよ。「人・ものごと」を対象とすることが多いでしょう。また、音楽や映画などの芸術作品において「尊敬しているために素晴らしい影響を受けた」といった意味でも使われることがありますよ。どのような場面で使われているのか観察してみましょう。

「リスペクト」の語源は?

次に「リスペクト」の語源を確認しておきましょう。「リスペクト」の語源は英語の「respect」です。ここで、「respect」を「re」と「spect」に分けて説明しますね。

「re」とは接頭辞と呼ばれ、「再び・後ろへ・反対に」という意味。ここでは「後ろへ」という意味でしょう。「spect」は「見る」の意。「spect」=「look」ですね。ここから、「re」+「spect」=「~の後ろを振り返って見る」=「人としての価値を認める・重視する・配慮する」と変化しこの言葉が誕生したと言われていますよ。言葉がどのように構築されているのかはとても奥深いですね。

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「リスペクト」の使い方・例文

「リスペクト」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この用語は、たとえば以下のように用いられます。

1.私が一番リスペクトしている人物は父だ。

2.彼はサッカー部のキャプテンだ。彼のリーダーシップや練習熱心な姿勢はライバル校の部員からもリスペクトされている。

3.来週公開される映画はアメリカの有名な映画監督の作品をリスペクトしたものだ。休日に映画館に見に行くので今からとてもわくわくしている。

例文1は、尊敬する人が父だと言えるなんて素敵ですよね。きっと、人として尊敬する部分が多いのでしょう。「父を心から信頼している様子」が感じ取れますね。例文2では、キャプテンはライバルが認めるほど素晴らしい人柄であることが伺えますね。「サッカーの技術だけでなく人間としての振る舞いも認めているさま」が感じられるでしょう。例文3は、公開される映画は尊敬する映画監督から影響を受けた作品なのでしょうね。「映画監督に敬意を示している様子」が伝わってきますね。

例文1や2のように「人・振る舞い・言動」に対して使うことが多いでしょう。また、例文3のように「芸術作品」に対して使われることも特徴ですね。様々な使い方をマスターして下さい。

「リスペクト」の類義語は?違いは?

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「リスペクト」の類義語はどのような言葉があるのでしょうか。関連する表現を一緒に確認しましょう。

「オマージュ」

「リスペクト」の類義語には「オマージュ」が考えられるでしょう。「オマージュ」とは「敬意・尊敬・賛辞」の意。英語では「hommage」です。

「オマージュ」も「リスペクト」と同じように「相手を尊重する」という意味を持つ言葉ですね。しかし、「影響を受けた芸術家・作曲家・作家などに捧げる敬意・尊敬・称賛」・「敬意や称賛を示した作品」という意味で使うことがポイントですよ。元の作品と似ている場合であっても敬意や称賛を感じられないもの・単なる引用で独自の表現のない作品は「オマージュ」としては扱われないでしょう。

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「リスペクト」の対義語は?

「リスペクト」は「尊敬する」という意味でしたね。反対の意味では「軽蔑・軽視」が考えられるでしょう。では、このような言葉を紹介しますね。

「ディスリスペクト」

「リスペクト」の対義語には「ディスリスペクト」が考えられるでしょう。「ディスリスペクト」とは、「否定すること・無礼・軽視」の意。英語では「disrespect」です。

「disrespect」をじーっと見てみましょう。「respect」に「dis」がついていますよね。「dis」は接尾辞と呼ばれるもので「反対・否定」を示しますよ。つまり、「dis」+「respect」=「敬意を払わない・けなす・無礼」というように「リスペクトの反対の意味」を表しているのですね。接頭辞の「dis」がつく英単語は他にもたくさんありますよ。ぜひ、一度調べてみて下さいね。

「リスペクト」の英訳は?

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カタカナ語の「リスペクト」は英語でも「リスペクト」なのでしょうか。一緒にチェックしましょう。

「respect」

カタカナ語の「リスペクト」は英語でも「respect」です。「respect」は動詞と名詞が同じ形の英単語ですよ。動詞としては「尊敬する・重んじる」。名詞では「尊敬・敬意・尊重」を示します。

では、使い方を例文で確認しましょう。下に例文を挙げました。

例文1は、「主語+respect+人」で「人を尊敬している」という意味が成り立っていますね。例文2は、「主語+respect+ものごと」で「ものごとを尊重している」を表しています。例文1と2のように「動詞」として使われる際には「人やものごとを尊敬する」という形で用いられるでしょう。

一方、例文3は「respect」を「敬意」という「名詞」として使っていますよ。動詞・名詞のどちらで使われているのかはとても重要です。注視して下さいね。

1. She loves and respects her mom.
(彼女は母を愛し、尊敬している。)

2. My boss respects my idea.
(私の上司は私の意向を尊重している。)

3. We should have a respect for age.
(私たちは年長者に敬意を示すべきだ。)

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「リスペクト」を使いこなそう

この記事では「リスペクト」の意味・使い方・類語などを説明しました。あなたがリスペクトする人は誰でしょうか。両親・祖父母・恩師。あなたがリスペクトする人はきっと魅力的でキラリと輝く何かを持っているのでしょう。リスペクトする人に追いつく。このような目標を持ってみても良いかもしれませんね。

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国語言葉の意味

「リスペクト」の意味や使い方は?例文や類語を現役塾講師がわかりやすく解説!

この記事では「リスペクト」について解説する。

端的に言えば「リスペクト」の意味は「尊敬する」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

語学好き・英語好き・読書好きなライターくふを呼んです。一緒に「リスペクト」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/くふ

語学好き・英語好き・読書好きなライター。学習塾での経験を活かし分かりやすく丁寧な解説をお届けする。

「リスペクト」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「リスペクト」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「リスペクト」の意味は?

「リスペクト」には、次のような意味があります。辞書や辞典などで正確な内容を確認しましょう。

1.尊敬すること・敬意を表すこと・価値を認めて心服すること

出典:デジタル大辞泉(小学館)「リスペクト」

リスペクトとは「尊敬し敬意を示すこと・相手を重んじること」の意。カタカナ語の中でとても有名な言葉ですね。日常生活でも使いやすく一度は聞いたことのある表現ではないでしょうか。

「人やものごとの価値を受け入れ敬意を表す場面」を示しますよ。「人・ものごと」を対象とすることが多いでしょう。また、音楽や映画などの芸術作品において「尊敬しているために素晴らしい影響を受けた」といった意味でも使われることがありますよ。どのような場面で使われているのか観察してみましょう。

「リスペクト」の語源は?

次に「リスペクト」の語源を確認しておきましょう。「リスペクト」の語源は英語の「respect」です。ここで、「respect」を「re」と「spect」に分けて説明しますね。

「re」とは接頭辞と呼ばれ、「再び・後ろへ・反対に」という意味。ここでは「後ろへ」という意味でしょう。「spect」は「見る」の意。「spect」=「look」ですね。ここから、「re」+「spect」=「~の後ろを振り返って見る」=「人としての価値を認める・重視する・配慮する」と変化しこの言葉が誕生したと言われていますよ。言葉がどのように構築されているのかはとても奥深いですね。

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