国語言葉の意味

【慣用句】「賽は投げられた」の意味や使い方は?例文や類語を元広告会社勤務ライターが解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「賽は投げられた」について解説する。

端的に言えば賽は投げられたの意味は「後戻りはできない」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

今回は広告会社で経験を積み、文章の基本と言葉の使い方を知るライターのHataを呼んだ。一緒に「賽は投げられた」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/Hata

以前は広告会社に勤務しており、多くの企業の広告作成経験を持つ。相手に合わせた伝え方や言葉の使い方も学び、文章の作成や校正が得意。現在はその経験をいかし、ライターとして活動中。

「賽は投げられた」の意味や語源・使い方まとめ

image by iStockphoto

それでは早速「賽は投げられた(さいはなげられた)」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「賽は投げられた」の意味は?

「賽は投げられた」には、次のような意味があります。

事ここに至ったうえは、結果はどうなろうとも断行するほかはない。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「賽は投げられた」

「賽(さい)」とは、サイコロのこと。すごろくなどのゲームや博打(ばくち)でよく用いられるものです。「賽は投げられた」とは、この博打でサイコロを投げる様子を表現した言葉。サイコロを投げた時点で勝負がはじまり、賭けを変えることも降りることもできません。振ったあとは後戻りもできないもの。

この様子から、“結果がどうなろうとも、もう後戻りはできない”という意味で「賽は投げられた」という言葉は用いられます。そのため緊張した様子や、勝負への意志を含んで使うことも多い慣用句です。

「賽は投げられた」の語源は?

次に「賽は投げられた」の語源を確認しておきましょう。「賽は投げられた」という言葉はラテン語の「alea iacta est(アーレア・ヤクタ・エスト)」という言葉が由来。古代ローマ時代の軍人、ユリウス・カエサル(シーザー)がルビコン川を渡って進軍した時に発した言葉だと言われています。

カエサルは権力者であるポンペイウスという人物と覇権争いをしていました。このポンペイウスと手を組んだ元老院から、カエサルにローマ本国への帰還命令が出されます。対立している中、単独でカエサルが帰還するのは非常に危険なことです。そのためカエサルは、この元老院の召喚命令に反旗を翻しました。そうして軍隊を率いてルビコン川を南下した際に発したのが「alea iacta est(賽は投げられた)」です。

ローマの北側に位置するルビコン川は当時、ローマ本国とガリア属州との境界線になっており、北の防衛線とされていました。このルビコン川に軍隊を率いて渡ることは禁じられており、破ることは国家への反逆を意味します。

そのため「このルビコン川を渡ってしまった以上、もう後戻りはできない」という状況をたとえて、この言葉を用いたのです。

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