
「おざなり」と「なおざり」の違いとは?

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「おざなり」と「なおざり」は意味も読み方も似ていて混同しやすい言葉ですので、違いをしっかり覚えておきましょう。
「おざなり」は前述してきたとおり、適当にやる、その場しのぎで事を済ます、と言う意味でした。いっぽう「なおざり」は漢字で「等閑」と書き、いいかげんで、おろそかにしていることを意味します。意味が似ていて、どこが違うの?と感じる方も少なくないでしょう。しかし、その違いは語源を見れば明らかなのです。
「なおざり」の語源は、平安時代にさかのぼり、「なお」「せざり」が変化した言葉だと考えられています。「なお」は、そのまま、と言う意味で、「せざり」は、しない、と言うことです。よって、「なお」「せざり」は、そのまま放置してなにもしない、と言う意味になるわけですね。つまり、「おざなり」は、適当にやること、「なおざり」はおろそかにして放っておく、と言うことなのです。「なおざり」は、適当にすらやらない、と言うことですね。
「おざなり」を使いこなそう
この記事では「おざなり」の意味・使い方・類語などを説明しました。「おざなり」と「なおざり」が紛らわしいのは有名ですが、語源を知っていれば、しっかり区別ができますね。「おざなり」は適当にやること。「なおざり」は放りぱなしでやらないことでしたね。やらないよりやった方がましなのか、適当にやるくらいならやらない方がましなのか…、どちらにしても良い事ではありませんね。