
1.お客様から注文した商品が破損があったとクレームの電話を受け、急いで代替品をお詫びの言葉とともに送料無料でお届けし、破損した商品を返送できるようダンボールと着払いの伝票も同梱した。
2.新しいコンテンツサービスの提案をしたら不足している点を上司から指摘され、情報の裏を取った人気エンタメ情報満載のコンテンツという代替案を出した。
3.文章を書くために必要なことは構成力やセンスのほか、思っていることを文章にする表現力だけではなく言葉を置換えなくてはいけないときに代替の言葉がすぐ出てくるような語彙力も必要だ。
例文1~3に共通していることは、どれも代わりのもので対応するということです。間に合わせるというと表現が少し乱暴ですがそこにあるものがなくなる、壊れている、足りない、他の文字や言葉に置換えなくてはいけないという場合に代わりのもので対応するという意味を持っています。例文1は商品のクレームを受け代わりの商品をおわびと返送用のダンボールと共に送ったという使い方で例文2は新しいサービスのアイディアを上司に指摘され代わりの案を出したということ、例文3は文章を書くにはひとつの言葉を別の言葉を置き換えるときに語彙力がないといけないという文です。
「交代」
役割や位置などを入れかえることや互いに入れかわることの意味となり「代替」は「代替品」や「代替地」というようにものを指し、「交代」は「選手交代」や「キャスト交代」と人が代わりの人と入れかわるという意味です。「交代要員」や「交代人事」などいわれているように何かアクシデントがあったときのために代わりになる人物をおいておくことや、急に役職を退かなくてはならなくなりその代わりの人材にバトンタッチするといったことで使われています。
「代償」
本人にかわって償いをすることや損害の償いという意味のほか、他人に代わって弁償することや他人に与えた損害のつぐないとしてその代価を払うことです。償いとしての意味ではなく、弁償や代価を払うということが「代替」と同じような意味合いを含んでおり例文として「友達の大切な電子辞書を紛失してしまったので、その代償に僕が使っていたタブレットをあげた」のように使います。
似た言葉で「弁償」は他人に与えた損害をお金やもので埋め合わせをすることで、「代償」する対象が限定されていますね。
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