
端的に言えばブランディングの意味は「モノやコトの評判を高めること」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
PR会社で長期インターンを行い、企業ブランディングにまつわる記事の添削を日常的に行っている中低青黄を呼んです。一緒に「ブランディング」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/中低青黄
大学生ライター。大学生活を送る傍ら、PR会社にて記事の添削・校正などを担当。また、高校生の頃から小説をはじめとした書籍を多数通読。小説の執筆や記事の作成なども行っている。
「ブランド」の意味は?
ビジネスシーンで昨今よく耳にする「ブランディング」。これはモノやコト、つまり商品やサービスあるいはそれを提供する会社などをブランド化していくことを指します。そのためにブランディングを理解するためには「ブランド」という単語の意味を正確にしなければなりません。
それでは早速、「ブランド」の意味を見ていきましょう。
・銘柄。商標。特に高級品として有名な商品と、その商標。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「ブランド」
ブランドは大きくわけてふたつの意味があります。ひとつは商品やサービスの銘柄という意味。「洋服のブランドはどれが好き?」などと言う際にはこちらの意味です。そしてもう片方は、高級であったり有名であったりする商材やそれを販売している会社などの商標のこと。高級な商品のことを「ブランド物」なんて言いますよね。
ブランディングにおける「ブランド」の意味は後者であると言えるでしょう。商品やそのものの名前を聞くだけで買いたくなるような、あるいはそれを持っている・利用していることがステータスだとすら言えるような会社や商品を生み出す、または育てていくことがブランディングなのです。
そのためには世間のニーズに合致するコンセプトの商品を打ち出すなど、多くの戦略が必要になります。
「ブランド」が持つ効果
ではそもそもなぜブランド力を高める「ブランディング」をしなければならないのでしょうか。
第一に、少しばかり先述しましたが、そのブランドを利用しているだけでステータスになるという付加価値を消費者に提供できることが挙げられます。それによって多少値段が高くても消費者はその企業の商品を購入してくれるわけですから、必然的に売れやすくなるのです。
そして第二に、安心感が挙げられます。同じ値段の2枚のTシャツからどちらかを購入しなければならない際に片方が有名なブランドのロゴが入っているもの、もう片方がまったくのノーブランドだとしたらどちらを買いたくなるでしょうか。ノーブランドのものに明確な素材の記載がなされていたとしても、有名ブランドのものでないというだけで「この商品はちゃんとしているのか?」と疑問を抱いてしまうかもしれませんね。このように、ブランディングができていないと商品購入への敷居も高くなってしまうのです。
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