

端的に言えばチートの意味は「ズルいこと」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
小説や記事の執筆など、言葉に多く携わっている中低青黄を呼んだ。一緒に「チート」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。
ライター/中低青黄
大学生ライター。大学生活を送る傍ら、PR会社にて記事の添削・校正などを担当。また、高校生の頃から小説をはじめとした書籍を多数通読。小説の執筆や記事の作成なども行っている。
「チート」の意味は?
「チート」には、次のような意味があります。
・《ごまかし、不正行為の意》コンピューターゲームで、プレーヤーがプログラムを不正に改造すること。オンラインゲームなどで、不正な手段でゲームを有利に進めるアイテムを入手することも指す。チーティング。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「チート」
主にゲームにおいて使用される機会の多い「チート」。プログラムの改ざんによる不正を指す言葉です。その歴史は長く、2020年現在22歳の筆者が小学校低学年の頃には既にチートは存在していました。
カセットを用いて遊ぶ家庭用ゲーム機で、とある商品を用いてコードを打ち込むとどのソフトでも欲しいアイテムやモンスターが無限に手に入る、というものでしたね。そのしくみは現在もそれほど変わっておらず、不正なコード入力などによってゲームのシステムを改変し、チート行為を行うような実態があるようです。
また、辞典には載っていませんでしたが、スラング的にこの語が用いられることも。チート行為を行うと、行ったプレイヤーは当然ありえない強さになります。その例外的な強さを比喩として用い、あまりにも強すぎるプレイヤーに対しても「チートだ」と評することがあるのです。
コンピューターゲームとは、何を指すの?
前項の意味に出てきたコンピューターゲームですが、もしかするとパソコンを通したゲームのみを指すものと思っていないでしょうか?実はそれは間違いで、家庭用のゲーム機を用いたゲームも、コンピューターゲームの一種なのです。
コンピューターゲームとは何なのかを理解するために、似た単語であるビデオゲームと比較して理解しましょう。諸説ありますが、コンピューターゲームとビデオゲームは広義で言えばほとんど同じ概念と考えられているようですが、狭義ではやや意味合いが異なっています。
ビデオゲームはテレビのみならず、ディスプレイを用いたゲームのこと。ここにはもちろんパソコンなども内包されます。そしてコンピューターゲームは電子部品全般を用いたゲームを指しているので、よりビデオゲームより広くなるわけです。つまりゲームセンターにある画面のないゲームもコンピューターゲームの一種ととらえられます。そう考えると、パソコンのゲームに限定されるどころか、コンピューターゲームは非常に大きい範囲を指した言葉であるとわかりますね。
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