ビジネス界の「アドバンテージ」
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「アドバンテージ」という言葉はビジネス界にも出てきます。ビジネスには有利・不利が存在するため、優位性という意味を持つ「アドバンテージ」が使用されるのも頷けるでしょう。しかし、ビジネス界で使用される「アドバンテージ」は他にもあります。少々意味が複雑ですが、押さえておきましょう。
「アドバンテージマトリクス」って何?
「アドバンテージマトリクス」とは以下のような意味になります。
アドバンテージ・マトリックスとは、コンサルティング会社のボストン・コンサルティング・グループ(BCG)が考案した、業界の競争環境を分析する手法。「競争上の競争要因(戦略変数)が多いか少ないか」「ある事業の中で優位性を構築する可能性が大きいか小さいか」という2つの軸で、世の中の業界を4つのタイプに分類する。
競争要因が少ないということは、競争手段が少ないことを意味し、勝ち負けが単純に決まるということである。優位性構築の可能性が大きいということは、その競争要因によって他社に対して明らかな競争優位を獲得できることを意味する。
出典:創造と変革のMBA グロービス経営大学院 MBA(経営学修士)とは MBA用語集 アドバンテージ・マトリックス「アドバンテージマトリクス」
経済用語であるため意味がピンときにくいかもしれませんが、「競争要因が多いか少ないか」とは「他社がどうしても模倣できないオリジナリティを出すことが容易か困難か」ということです。これが困難であるということは、シェアを広げる以外競合他社に勝つ方法がないということになります。「優位性構築の可能性が大きいかどうか小さいか」ということは、「その事業において押しも押されぬ大企業になれるのか」ということです。これが小さいということは、その事業において他社を突き放せるような大企業など生まれないということになります。
「アドバンテージ」の対義語は何がある?
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優位性を意味する「アドバンテージ」には「不利」という意味の対義語がいくつかあります。「アドバンテージ」と合わせて適宜使用することで、よりスムーズに相手に意志を伝えられるでしょう。場面に応じて使用できるよう、整理して覚えましょう。
「ディスアドバンテージ」
「ディスアドバンテージ」とは以下のような意味です。
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