
スポーツ界の「アドバンテージ」

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「アドバンテージ」はどのような状況・場面であっても基本的に「優位性」という意味ですが、場面によっては少々意味が付加されることもあります。例えばスポーツの場面では、「アドバンテージ」とは特定の状況を指す言葉になるのです。
その1:テニスにおける「アドバンテージ」とは?
テニスにおいての「アドバンテージ」は以下のような意味です。
テニスで用いられるアドバンテージとはゲーム中3ポイント(15・30・40)ずつ取り合いデュースになった後、先に1ポイントリードすることをいいます。
出典:テニス用語辞典「テニス アドバンテージ」
テニスを知らない人にはわかりづらいかもしれませんが、本来テニスは自分か相手のどちらかが4ポイント先に取ると、そのゲームの決着がつき一区切りとなります。しかしお互い3ポイントづつ取り点差が0になると、そこから先はどちらかが2ポイント差を付けなければゲームが終わりません。このようなときに、ポイントをリードしている側を指し示す言葉が「アドバンテージ」です。
単純に「現在どちらが勝っているのか」という意味とはやや外れるため、注意してください。
その2:サッカーにおける「アドバンテージ」とは?
サッカーにおいての「アドバンテージ」は以下のような意味です。
サッカーにおいては、守備側の反則が発生したものの、試合を止めず続行した方が攻撃側のチームに有利になる場面で反則を取らないことを指します。
出典:サカイク「サッカー アドバンテージ」
サッカーに詳しくない人にはピンときにくいかもしれませんが、反則が起こってなお被害者側が有利にゲームを進めていた場合、せっかく有利なのだからそのまま続けさせてあげるというルールです。反則を見逃すわけではなく、プレイがひと段落すると反則はしっかり取られます。
テニスと同じく、「アドバンテージ」というルールの名前なのであって、どちらがより勝っているかという話ではありません。
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