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単子葉植物に分類されるのは、イネ科やショウブ科、ユリ科などのグループ。細長い葉に、平行にはしる葉脈がポイントです。双子葉植物の葉は形状がさまざまですが、葉脈は網目のようになっています。
さらに、被子植物ではその花びら(花弁)のつくりに着目し、合弁花類と離弁花類というグループに分けることもあります。
それぞれの細かなグループ分けにどれほどの意味があるのかは、研究者によって意見が分かれるところです。しかしながら、中学理科の学習過程ではこれらの分類を勉強しなくてはなりません。ちょっと大変ですが、代表的な植物の名前とともにグループの名前を答えられるようにしましょう。
絶滅したグループ・シダ種子植物
最後に、今はもういなくなってしまった、珍しい植物の話をしましょう。
太古の昔、地球上には種子をつくる、シダ植物のような葉をもった植物がいたのです。その名も「シダ種子植物」といいます。
それが、あまりはっきりとしたことは言えないんです。現在のシダ植物というグループが「維管束をもち、胞子生殖をする陸上植物」という特徴になっているので、種子をつけている時点で完全にシダ植物の仲間に入れることはできないでしょう。
また、シダ種子植物はその葉の形がシダ植物によく似ていることからつけられましたが、現在の裸子植物や被子植物とどんな系統関係があるのかは明確になっていません。
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シダ種子植物は、恐竜の闊歩した中生代の最後の時代である白亜紀に絶滅してしまいました。化石からしかその姿を知ることができないのです。この植物群についての研究でさらなる進展があれば、地球上の植物の進化を解明する大きなヒントになることは間違いないでしょう。
種子植物を覚えるには…?
特に中学校の理科で、植物の分類に関する問題が出題されます。どれだけ覚えられるかが、テストの明暗を分けるといってもいいでしょう。植物の分類や名前を覚えるには、自分で実際に植物を探したり、図鑑を片手に観察してみるのが一番です。
種子植物は身近な植物を多くを含むグループ。すこし周りを意識すれば、かならず存在しているはずですよ。