銀杏の実(種)のまわりについている、果肉のような部分は胚珠由来の種皮(外種皮)が発達したものなんです。子房はもっていない、りっぱな裸子植物なんですよ。
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あまり知られていないところでは、他にグネツム類という植物のグループもあります。グネツム科グネツム属の植物は、アフリカや東南アジアに生息していますが、あまり目立たないものが多いようです。
ほかにも、マオウ科やウェルウィッチア科などがふくまれます。
被子植物とは
被子植物とは、裸子植物とは逆に『胚珠が子房につつまれている植物』の仲間です。胚珠がむき出しだった裸子植物が、胚珠を守るように葉を特殊化させた結果、子房や柱頭といっためしべの構造が出来上がり、被子植物が誕生したと考えられています。
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食べられるフルーツの多くは子房が発達したものです。しかしながら、種によっては食べられる果肉ほどには発達しないものもあります。また、「果実かと思って食べていたのは別の部分だった!」などということもありますので、注意が必要です。
被子植物にふくまれる植物
被子植物のなかまは裸子植物よりもずっと多く、20万種を軽く超えるほどの種が確認されています。なかでも数が多いのは、キク科やラン科、マメ科に分類される植物たち。キク科にはタンポポやヒマワリなど、マメ科にはエンドウマメなどの豆の仲間がふくまれます。
身近な花を分類してみるときには、バラ科のグループなども知っておくと良いでしょう。バラはもちろんのこと、サクラやウメなど、人々に広く愛される花の名前がたくさん見られますよ。
被子植物を細分する
この被子植物、さらに2つの大きなグループに分けることができます。単子葉植物(たんしようしょくぶつ)と双子葉植物(そうしようしょくぶつ)です。単子葉植物と双子葉植物には、子葉や葉脈、根の形状などに大きな違いがあります。
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