「It is foolish bird that defiles its own nest.」
defilesは「汚す、不潔にする」を意味する動詞で、nestは「巣」ですから、「自分の巣を汚すのは愚かな鳥だ」という意味になります。日本語でも英語でも、同じ「鳥」を使って表すのがなんとも興味深いですね。
「Cast no dirt into the well that gives you water.」
castは日本では「映画などの登場人物」のイメージが強い単語ですが、動詞で「投げる、投げ捨てる」という意味もあります。また、dirtは「泥、ほこり、ごみ」、wellは「井戸」の意の名詞。
ですからこのことわざは「あなたに水をくれる井戸にごみを投げ捨てるな」という意味を表しています。それまでお世話になった職場などを「水をくれる井戸」に例え、不義理なことをしてはならないと戒めるときに利用できる言葉です。
「立つ鳥跡を濁さず」を使いこなそう
この記事では「立つ鳥跡を濁さず」の意味・使い方・類語などを説明しました。以前、「旅の恥はかき捨て」について解説を書いた際にも思いましたが、旅行先に限らず職場やサークルなどそれまで所属していた場から離れるときは、残る人に迷惑がかからないようにしたいものですね。自分がいなくなった後の状況にも配慮できてこそ、本当の大人といえるのかもしれません。