

今回はこの「ユリウス・カエサル」について歴史オタクのライターリリー・リリコと一緒に解説していくぞ。

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/リリー・リリコ
興味本意でとことん調べつくすおばちゃん。座右の銘は「何歳になっても知識欲は現役」。大学の卒業論文は義経をテーマに執筆。歴史のなかでも特に古代の国家や文明に大きな関心を持つ。今回は古代のヨーロッパ、ローマの重要人物のひとり「ユリウス・カエサル」についてまとめた。
1.都市国家ローマ生まれのユリウス・カエサル

ユリウス・カエサルは、英語では「Julius Caesar」と書くため、英語読みの「ジュリアス・シーザー」と表記されることがあります。ただし、本記事ではユリウス・カエサルと統一して進めました。
政治家で軍人で文筆家のユリウス・カエサル
ユリウス・カエサルは政治家であり、軍人であり、また優れた文筆家という三つの顔を持った人物です。
そんな彼が生まれたのは紀元前100年ごろのイタリア半島中部に位置する都市国家ローマ。当時のローマは共和制政治といって選挙によって役人(政務官)を決めていました。カエサルも政治家になるにあたって選挙で当選し、やがて軍事司令官や独裁官としてローマの頂点に立つことになります。
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