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3分で簡単「ユリウス・カエサル」優秀な政治家?都市国家ローマを変えた男について歴史オタクがわかりやすく解説

よぉ、桜木健二だ。紀元前一世紀頃、都市国家ローマで活躍した「ユリウス・カエサル」は知っているか?優秀な政治家で軍人、さらに『ガリア戦記』といった本も書いた作家でもある。それに、彼は「古代ローマ最大の野心家」と呼ばれ、当時のローマの政治体制に大きな影響を及ぼしたんだ。
今回はこの「ユリウス・カエサル」について歴史オタクのライターリリー・リリコと一緒に解説していくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/リリー・リリコ

興味本意でとことん調べつくすおばちゃん。座右の銘は「何歳になっても知識欲は現役」。大学の卒業論文は義経をテーマに執筆。歴史のなかでも特に古代の国家や文明に大きな関心を持つ。今回は古代のヨーロッパ、ローマの重要人物のひとり「ユリウス・カエサル」についてまとめた。

1.都市国家ローマ生まれのユリウス・カエサル

image by PIXTA / 37851449

ユリウス・カエサルは、英語では「Julius Caesar」と書くため、英語読みの「ジュリアス・シーザー」と表記されることがあります。ただし、本記事ではユリウス・カエサルと統一して進めました。

政治家で軍人で文筆家のユリウス・カエサル

ユリウス・カエサルは政治家であり、軍人であり、また優れた文筆家という三つの顔を持った人物です。

そんな彼が生まれたのは紀元前100年ごろのイタリア半島中部に位置する都市国家ローマ。当時のローマは共和制政治といって選挙によって役人(政務官)を決めていました。カエサルも政治家になるにあたって選挙で当選し、やがて軍事司令官や独裁官としてローマの頂点に立つことになります。

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