
「縁なき衆生は度し難し」
「縁なき衆生は度し難し」は、(えんなきしゅじょうはどしがたし)と読みます。このことわざは、人の忠告を聞かない者は救いようがない、と言う意味です。「縁」とは仏との縁のことで、「衆生」とは生きとし生けるものを意味します。つまり、仏の教えに興味がないものは慈悲深い仏でも救うことができない、と言っているのです。このことから、人の忠告を聞かない人間は救いようがない、と言う意味の教訓としてことわざになったのでしょう。
「度し難い」を使いこなそう
今回の記事では「度し難い」の意味・使い方・類語などを説明しました。かなり悪い意味を強調した言葉ですから、人に対して使う機会がない方が良いかもしれませんね。語源の説明では「度す」とは仏教から由来した言葉であると説明しました。仏教は古く日本では生活に根づいたものでしたので、文学作品や古文には「度す」と言う言葉を使っているものもあります。「済度する」「度する」という言葉も併せて覚えておくと良いでしょう。