
「度し難い」の使い方・例文
それでは、実際に「度し難い」を用いた例文で使い方を確かめてみましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.あの新入社員は自分の能力を過信して上司の指導にも素直に従わない、なんて度し難い愚か者なんだろう。
2.私の父は度し難い偏屈者なので、私が父のことを思って意見を言ってもすべて却下される。
3.結婚まで考えていた女性だったが、年々わがままが度し難くなり、結局別れてしまった。
このように「度し難い」は相手に対して救いようがないと非難する意味合いを持っています。何を言っても無駄だろうと言う意味がありますから、改善しようという態度がない場合に用いるとぴったりの言葉です。とは言え、相手をかなり強く批判する言葉ですから、気をつけて下さいね。
「始末に負えない」
「始末に負えない」(しまつにおえない)は、よく耳にする言葉ですね。意味は、どうしようもない、処理できない、と言うことです。人の悪い性質に対して言う場合には「度し難い」と同じ意味になり、類義語であると言えるでしょう。例えば「始末に負えない頑固者」、「度し難い頑固者」と言った場合、同じ意味になりますね。また、「度し難い」と違う点は、「始末に負えない」が仕事や勉強などの行動にも使えることです。その場合は、手に負えない、処理できない、と言う意味になります。
それでは「始末に負えない」の使い方も、実際の例文で確かめてみましょう。
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