
「身も蓋もない」の対義語は?
類義語を確認したところで、次は「身も蓋もない」の対義語を見ていきましょう。
「花も実もある」
これは「外見が美しいだけでなく中身も充実していること」を指す慣用句です。類義語に引き続きこちらも「〇〇も△△もない」という形ですね。語感やテンポが良いという点から、特に日本語ではこのような表現方法は好んで行われるのです。「花も実もある」はその文字列からも良い意味であることがわかるような慣用句であり、「人情も道理もわきまえていること」といった意味も持っています。 「身も蓋もない」は中身だけが丸見えになっているという様子が語源となっているため、「花も実もある」では外も中も充実しているという点がポイントですね。対義語として語の印象からもうかがえるその充実感を押さえておきましょう。
「too outspoken」
「too」は「とても」、「outspoken」は「率直な、無遠慮な」と言う意味の形容詞で、全体で「あまりにも露骨な」という意味を持つ英語表現です。あまり良くないネガティブな言葉としてのニュアンスもあり、「言葉が露骨で含みがない」という「身も蓋もない」の英訳として使えそうですね。
一方でこの「too outspoken」は無遠慮・無配慮で失礼だというニュアンスも持っている表現です。「身も蓋もない」のそんなことを言っては仕方ないというようなニュアンスとは若干の相違が見られるため、使いどころには注意しておきましょう。
「身も蓋もない」を使いこなそう
この記事では「身も蓋もない」の意味・使い方・類語などを説明しました。
「言葉が露骨で含みがない」と言う意味を表す慣用句で、その言い方のせいで会話やコミュニケーションが終了してしまうというような場面で使われるということがわかりましたね。露骨な言葉はわかりやすく簡潔かもしれませんが、時には含みを持たせることも大切です。また、「〇〇も△△もない」という形も押さえておきたいポイントでした。意味が似た言葉・形が似た言葉共にしっかり押さえておいて、扱える表現の幅を増やしていきましょう。