
「薬も過ぎれば毒となる」
「薬も過ぎれば毒となる」とはつまり、「薬のように良いものでも、度が過ぎれば毒のように害となる」ということです。薬というのは主に病気を治療する為に使用します。しかし体に良いばかりが薬ではないのです。副作用が少ない治療薬であっても、用法容量を守って内服しなければ副作用は出やすくなります。治療薬から転じて毒のようになるのです。
身近で簡単に入手できる薬の中で例を上げれば、便秘に使用するマグネシウム系の薬があります。使用したことがある人も多く、副作用といわれてすぐに思い浮かべるのは難しいでしょう。せいぜい「下痢」くらいのものです。マグネシウム系のお薬を過剰摂取することによって「高マグネシウム血症」が現れます。主な症状は悪心・嘔吐、口渇、血圧低下などです。
薬だからといって安心しないことですね。
「過ぎたるは及ばざるが如し」の対義語は?
ここで紹介する対義語は一つです。しかも私個人の解釈で紹介します。そのため正当な対義語ではないのでそのことを念頭に置いてください。
「限界突破」
「やり過ぎるのはよくない」ということの対義語を考えたとき、すぐに探すのは「やり過ぎると良いことがある」という意味の言葉です。「やり過ぎる」ことに関する言葉はたくさんありますし、この「限界突破」もその一つでした。しかしほぼすべての言葉は、やり過ぎた後に悪い結果を招くことになるので、対義語とは言えません。
ではなぜこの言葉を紹介したかと言うと、RPGなどのゲームでよく使われるからです。限界突破して成長すると強くなるので、ゲームを進める上ではとても重要な要素となります。基本的には一度限界突破すると弱体化することはないので、そこから「過ぎたるは及ばざるが如し」の対義語として「限界突破」をあえて紹介させていただきました。
「過ぎたるは及ばざるが如し」を使いこなそう
この記事では「過ぎたるは及ばざるが如し」の意味・使い方・類語などを説明しました。
歴史上の人物が経験したことや考えたことを教訓や格言、ことわざとして遺してくれたおかげで現代にまで伝わり、多くの人たちの道しるべになりました。いろんな価値観や考え方がある現代において、何事にもバランスをとるのは大変ですが、その時はこの言葉を思い出してみるといいかもしれません。ぜひ『論語』の他の箇所も読んでみてください。