「実るほど頭を垂れる稲穂かな」はどこかで一度は聞いたことのあるようなことわざですが、意味や由来をきちんと把握しているか?多くの人の座右の銘にもされるくらい、人生の教訓として参考になる言葉だから、知っておいて損はないぞ。
今回は年を重ねてもなかなか頭の垂れてこない、不遜なライターであるぷーやんを呼んです。「実るほど頭の垂れる稲穂かな」の意味と使われ方について、自省も兼ねて説明してもらう。
- 「実るほど頭を垂れる稲穂かな」の意味からみていこう!
- 「実るほど頭を垂れる稲穂かな」を辞書引き!
- 例文でみる「実るほど頭を垂れる稲穂かな」
- 「実るほど頭を垂れる稲穂かな」の類似表現
- 「大智如愚(だいちじょぐ)」:賢い人は一見愚かに見える
- 「和光同塵(わこうどうじん)」:徳を隠して世俗に交じる
- 「能ある鷹は爪を隠す」:能力のある者は力を誇示しない
- 「実るほど頭を垂れる稲穂かな」に対義語はある?
- 「弱い犬ほどよく吠える」:実力のない者ほど威張る
- 「増上慢(ぞうじょうまん)」:自分を過信して思い上がる
- 「井の中の蛙大海を知らず」:狭い世界しか知らない
- 「実るほど頭を垂れる稲穂かな」は座右の銘にも!
- 松下幸之助も目指した「実るほど頭を垂れる稲穂かな」
- 早稲田大学の教旨にも!
- 実るほど頭を垂れる人生の勧め
この記事の目次
ライター/ぷーやん
webライター歴6年。鍛えられた語彙と文章力は本業でも発揮され、社内ルールの書き換え担当に。頭を垂れないどころか慇懃無礼ですらあるため、解説の傍ら反省していく。
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」の意味からみていこう!
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まずは「実るほど頭を垂れる稲穂かな」が、なにを表現することわざなのかをご紹介します。ちなみに『頭』は「あたま」ではなく『こうべ』です。
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」を辞書引き!
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」は五・七・五のテンポですが、俳句ではなく作者不詳の故事成語(ことわざ)です。その意味について、辞書には次のように書かれています。
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稲の穂は実が入ると重くなって垂れ下がってくる。学徳が深まると、かえって他人に対し謙虚になることのたとえ。
出典:デジタル大辞泉(小学館) 「実るほど頭の下がる稲穂かな」
知識を得たり実績を積み上げたりしていくと、自信がついて態度が尊大になっていきそうなもの。それでもなお他人に謙虚になれるとすれば、どういう心理がはたらくのでしょうか。本記事の次項以降では、そのあたりのこともご紹介していきます。
例文でみる「実るほど頭を垂れる稲穂かな」
次に、「実るほど頭を垂れる稲穂かな」を使った例文をみていきましょう。
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