「惚れた欲目」:実際以上によく思ってしまう
「欲目」とは自分の好みや愛情のため、自分に都合がいいように実際よりよく受け取る見方のこと。「ひいき目」ともいいますね。「惚れた欲目」は「好きになった相手を実際以上によいと思ってしまう」ことです。
「あばたもえくぼ」の反対語
「あばたもえくぼ」と反対の意味あいの言葉には、どのような言葉があるのでしょうか。
「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」:その人に関わるものすべてが憎い
「袈裟」とは僧侶の法衣のこと。僧侶が憎くなると、その人が身に着けている袈裟まで憎く思うということから「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」は「その人を憎むと、その人に関係あるものすべてに嫌悪感を抱く」という意味になったのです。
江戸時代、寺請制度によって僧侶は戸籍の管理など役所の役割を担っていました。しかし証文の発行の際に金銭を請求するなど、汚職がはびこっていたので民から憎まれていたのです。そんな背景を知ると言葉の意味が納得できますね。
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「親が憎けりゃ子も憎い」:その人に関わるものすべてが憎い
「親のことを憎いと思うと、罪のないその子どものことまで憎い」ということから、「親が憎けりゃ子も憎い」は「その人に関わるものすべてが憎い」という意味になりました。親のことと切り離して考えられない気持ちもわからなくはないですが、子どもの立場からすると、何も悪いことはしていないのに憎まれてしまうのは理不尽ですね。
「Love is blind.」:恋は盲目
「love」は「恋」、「blind」は「盲目」のほかに「見えなくする」「わからなくさせる」という意味があるので「Love is blind.」は「恋は盲目」です。恋に落ちると相手の短所はまったく目に入らなくなりますね。
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