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【慣用句】「光陰矢の如し」の意味や使い方は?例文や類語を元広告会社勤務ライターが解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「光陰矢の如し」について解説する。

端的に言えば光陰矢の如しの意味は「月日が経つのは早い」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

今回は広告会社で経験を積み、文章の基本と言葉の使い方を知るライターのHataを呼んだ。一緒に「光陰矢の如し」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/Hata

以前は広告会社に勤務しており、多くの企業の広告作成経験を持つ。相手に合わせた伝え方や言葉の使い方も学び、文章の作成や校正が得意。現在はその経験をいかし、ライターとして活動中。

「光陰矢の如し」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「光陰矢の如し(こういんやのごとし)」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「光陰矢の如し」の意味は?

「光陰矢の如し」には、次のような意味があります。

月日のたつのが早いたとえ。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「光陰矢の如し」

「光陰(こういん)」とは月や時間のこと。「光」は“日”、「陰」は“歳月”という意味を持ちます。その「光陰」を矢にたとえた「光陰矢の如し」とは、“時間が経つのは矢のようにとても早く、また戻らないもの”という意味。放たれた矢のように月日はあっという間に過ぎて戻らないのだから、時間は大切にすべきだ、という戒めの意味も含んだことわざです。

なお、「光陰」を矢ではなく水にたとえた表現には「光陰流水の如し(こういんりゅうすいのごとし)」「光陰逝水の如し(こういんせいすいのごとし)」という言葉もあります。これらは比喩に用いたのが流水ですが、意味は「光陰矢の如し」と同義の表現です。一緒に覚えておくといいでしょう。

「光陰矢の如し」の語源は?

次に「光陰矢の如し」の語源を確認しておきましょう。「光陰矢の如し」の語源については諸説ありますが、中国の唐時代の詩が由来と言われています。

唐時代の詩人である李益(りえき)は、「大暦十才子(たいれきじっさいし)」の一人として知られる才人でもありました。彼が『游子吟(ゆうしぎん)』という書物の中で記したとされるのが「光陰如箭」。「光陰如箭」は「光陰矢の如し」を漢文で表したもので、これが漢文としての出典と言われています。

残念ながら日本のことわざとしての「光陰矢の如し」の出典は今も明らかになっていません。古い文献としては、913年の平安時代前期に出典された『古今和歌集』に次のような歌が収められています。「梓弓 春たちしより 年月の いるがごとくも 思ほゆるかな」とあり、これは“弓を射るように時が早く過ぎる”思いをうたったものです。さらにその後は鎌倉時代の『曽我物語』に「光陰矢の如し」の記述がみられ、近代では福沢諭吉の『旧藩情』にも「光陰矢の如く」の表現が存在しています。

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