
立体的なハニカム構造
ハニカム構造が立体的になったもの…つまり、正六角柱があつまったものは、単にハニカムとよばれることが多いようです。平面的なハニカム構造とおなじように衝撃に強く、少ない材料で構造を維持することができます。
自然にみられるハニカム構造
ハニカム構造は、自然界でよくみられる構造として知られています。蜂の巣以外のどんなものがあるか、例をご紹介しましょう。
亀の甲羅
亀の甲羅の形をよく見てみましょう。完ぺきな正六角形ではありませんが、近い形が集まって板のようになっています。これも、自然界で見られるハニカム構造の例としてよく挙げられるんです。
昆虫の眼

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昆虫の眼は複眼とよばれ、私たちの眼とは大きく異なる構造をしています。小さな個眼とよばれる眼がたくさん集まってできているのです。この、個眼の集まりにハニカム構造がみられます。限られた面積にできるだけ多くの個眼を配置しようとすると、自然とハニカム構造になってしまうのかもしれませんね。
航空機の素材
ハニカム構造の頑丈さを生かした材料が航空機の素材に使われています。飛行機のような機体には、気圧や速度の変化に耐えられる強さが必要ですが、それと同時に軽さも不可欠です。そのため、1枚の厚い金属板ではなく、複数の金属板を重ねたサンドイッチ構造の材料が使われています。
サンドイッチ構造の内部に、アルミニウム合金などでできたハニカムを芯材として挟み込むことで、強くて軽い素材を実現しているのです。
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