
「間へ入る」
もう一つの類義語には、「間へ入る(あいだへはいる)」があります。両者の中間に立つことや両者を取り持つことという意味です。一方ともう一方の間に入るということから、間に立って両者の関係をよくしようとするという意味合いにもつながっています。
なお、間へ入るということは仲を取り持とうとする段階のことであり、その結果どうなるかはわかりません。しかし、「間へ入る」という表現を使う場合は、上手くいくだろうという期待を持って使われることが多くなっています。
「仲を取り持つ」の対義語は?
次に、「仲を取り持つ」の対義語についての説明です。「仲を取り持つ」の反対の意味として、仲を裂くような意味合いの表現について一緒に詳しく見ていきましょう。
「離間」
「仲を取り持つ」の対義語には、「離間(りかん)」があります。「離間する」ということもあり、意味は仲たがいをさせることや互いの仲を裂くことです。二者の間を離すということから、もとの状態よりも関係を薄くさせたり、仲を悪くさせるようなことをするという意味合いにつながっています。
一般的な表現としても使いますが、『三国志演義(さんごくしえんぎ)』には「離間計(りかんのけい)」として度々登場する作戦として有名です。周囲の敵同士を仲たがいさせるために行うさまざまな工作のことを表しています。
「生木を裂く」
もう一つの対義語には、「生木を裂く(なまきをさく)」があります。相愛の男女を無理に別れさせるという意味です。枯れている木より割れにくい生木をあえて引き裂くこと、地面に根付いている木を裂くということなどがもとの意味合いになっています。
また、人の心が乾いているのではなく、水分があり十分に愛情があるようすを「生木」に例えることもできますよ。そう考えると、強い愛情で結ばれた男女を引き裂くという意味につながります。
「arbitrate」
「仲を取り持つ」の英訳には「arbitrate」があり、意味は「仲裁する」です。対象を表現する場合は、「between」を使って「She arbitrated between them.(彼女は彼らを仲裁した)」となります。
その他、仲直りさせるという意味の「reconcile」があり、日常生活などのやや一般的な場面で使える単語です。ただ、「be reconciled」と受け身の形で「仲直りさせられる」、つまり「仲直りする」として使うことが多くなっていますよ。
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