
3分で簡単正電荷と負電荷!両者の違いは?理系学生ライターが徹底わかりやすく解説
正電荷および負電荷について理解をしておくことは、化学や物理学を勉強する上で、必須事項だと言える。もし、これらの違いなどが曖昧にしか理解できていないのであれば、もう一度学びなおすことを強く勧めるぞ。この記事では、具体例を多く紹介し、直感的に理解ができるように工夫した。ぜひ、この機会に、正電荷および負電荷について理解を深めてくれ。
化学に詳しいライター通りすがりのペンギン船長と一緒に解説していきます。

ライター/通りすがりのペンギン船長
現役理系大学生。環境工学、エネルギー工学を専攻している。これらの学問への興味は人一倍強い。資源材料学、環境化学工学、バイオマスエネルギーなども勉強中。
原子の構造について詳しく解説!
今回は、化学の視点で正電荷と負電荷について学んでいきましょう。正電荷と負電荷について理解するためには、あらゆる物質を構成している原子の構造について学ぶ必要があります。ですから、この記事では最初に原子の構造について解説しますね。
原子の中心部分には、原子核と呼ばれる粒子の集合体が存在し、その周りを複数の電子という粒子が飛び回っています。以下では、原子核を構成する粒子や電子についての詳しい説明を行いますね。
こちらの記事もおすすめ

3分で簡単無極性分子!共有している電子対が片方の原子に寄るってどういうこと?元研究員がわかりやすく解説
陽子とは?

image by Study-Z編集部
原子核に含まれる粒子の1つに陽子があります。陽子はプラスの電気を帯びている正電荷となっていますよ。この陽子の数によって、原子核の種類は決まります。水素原子に含まれる陽子は1つ、ヘリウム原子に含まれる陽子は2つといった具合です。つまり、原子番号が原子核に含まれる陽子の数に対応しているのですね。
一般的に、正電荷同士には反発しあうような力が作用するとされています。ですが、原子核の中では複数の陽子が近距離で安定的に集合しているのです。このような現象が生じる理由は、原子核内では核力という力がはたらき、反発しようとする陽子同士を、押さえつけているからですよ。ちなみに、この核力が、原子力発電や核兵器が使用するエネルギーの源になっています。
中性子とは?

image by Study-Z編集部
原子核に含まれる粒子は2種類です。1つは陽子であり、もう1つが中性子ですよ。中性子は、プラスの電気もマイナスの電気も帯びていない粒子です。この中性子の数によって、原子核の安定度が決まると考えられていますよ。
また、原子核に含まれる陽子と中性子の総数のことを質量数と呼びます。つまり、質量数から原子番号を引き算した値が、中性子の数になるということです。そして、原子番号が同じであっても、質量数が違う原子同士のことを同位体と呼びますよ。
\次のページで「電子とは?」を解説!/