
「性に合う」の対義語は?
類義語を確認したところで、次は「性に合う」の対義語を確認していきましょう。
「反りが合わない」
これは「そりがあわない」と読み、「考えや性質が一致せず協調出来ないこと」を表す慣用句です。「反り具合が異なる刀と鞘」が語源となっており、その様子を想像するとわかりやすいかもしれません。「性に合う」の「性質や好みが合う」とは全く異なる言葉だということがわかります。どちらも自分側の物事に関しても自分以外の物事に関しても使うことができる言葉ですね。
ただ注意しておきたい点としては、言葉の対象の違いが挙げられます。「反りが合わない」は「あの人とは反りが合わない」というように他人に対して使うことが多い慣用句ですが、「性に合う」は反対に「仕事が性に合う」と物事に対して使うことが多い慣用句です。意味がきっちりと対義語を表していてもその対象の違いなどで使う場面が異なってくることもあるため、気を付けておきましょう。
「have a bent for」
「bent」は「方向、好み、性向」というような意味を持つ単語で、「have a bent for」で「~が性に合う」という意味を表すことができます。「性に合う」だけでなく「生まれつき〇〇が好きである」や「気の向くままにする」という意味として使用することもできる英語表現であり、日本語より自由に扱えると言えそうです。
「性に合う」という単語の意味・ニュアンスもきっちりと押さえられているため、英訳としては使いやすいものですね。
「性に合う」を使いこなそう
この記事では「性に合う」の意味・使い方・類語などを説明しました。
「性に合う」は「その人の性質や好みに合う」という意味を表し、「仕事が性に合う」という使い方をされることが多い慣用句でしたね。「しょうにあう」という読み方もきっちり確認しておきましょう。「向いている」「うってつけ」など細かくニュアンスが異なる類義語も数多くあるため、「性に合う」のみにこだわらず場面に合わせて適切なものを判断し、便利な使い分けを目指したいですね。