


解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/小野塚ユウ
生物学を中心に幅広く講義をする理系現役講師。大学時代の長い研究生活で得た知識をもとに日々奮闘中。「楽しくわかりやすい科学の授業」が目標。
水の華・アオコとは?
水の華(みずのはな)とは、池や湖のような流れの少ない淡水で、植物プランクトンが大量発生することにより、水の色が変わって見える現象をいいます。それまで住んでいた水の中に、新しく花や植物が生えたようにみえることからこう呼ばれますが、花弁をつけた一般的なお花が咲くわけではありません。水の華の色は一定ではなく、濃い緑色だったり、絵具をたらしたような鮮やかな黄緑色だったりとさまざまです。とくに青緑色を呈するような場合はアオコ(あおこ、青粉)とよび分けられます。
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水の華はなぜおきる?
水の華が引き起こされる主な原因に、その水域の富栄養化があげられます。窒素やリンなどの栄養塩が増えると、それをエサとして植物プランクトンが大量に増殖するのです。過去に水の華が見られなかった場所でも、周辺地域の居住人口が増加して多くの生活排水が流れ込むようになったり、工場などの排水が流されるようになることで、水の華が引き起こされるようになります。
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