理科環境と生物の反応生物

3分で簡単「ロータス効果」!自然の妙技?応用例も含めて現役講師がわかりやすく解説!

今回の記事では「ロータス効果」についてみていこう。耳慣れない用語ですが、自然の生み出した素晴らしい技術の一つであり、われわれの生活の身近なところにも応用されている。関連して、バイオミメティクスという研究分野についても触れるぞ。大学で生物学を学び、現在は講師としても活動しているオノヅカユウに解説してもらおう。

ライター/小野塚ユウ

生物学を中心に幅広く講義をする理系現役講師。大学時代の長い研究生活で得た知識をもとに日々奮闘中。「楽しくわかりやすい科学の授業」が目標。

ロータス効果とは?

ロータス効果の”ロータス(lotus)”とは、英語でハス(蓮)のことを意味します。皆さんは屋外でハスの葉を見たことがあるでしょうか?

image by iStockphoto

大きく丸みのある葉が特徴的です。いくつものハスを見ていると、ほこりで汚れていたり、ごみが付着しているような葉がほとんどないことに気づきます。また、ハスの葉の中心部分に水がキレイにたまっている様子も見ることができるかもしれません。

ハスの葉の表面には特殊なでこぼこの構造があり、これが非常によく水をはじきます。水滴が葉の表面に落ちると、まるでボールのようにころころと中心へ落ちて行ってしまうほどです。

この強い撥水性(超撥水性)により、水が葉の中心の少し低くなっているところに集まります。その際、葉の表面についた小さな汚れなども一緒に流されていくのです。このため、ハスの葉の表面は汚れにくくなります。中心にたまった水はどうなるのでしょうか?葉の中心にある程度水が溜まってくると、重みで葉柄がたわみ、葉が傾いてたまった水がこぼれるようになっているのです。まさに、”自然の妙技”といったところですね。

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以上のような、ハスの葉にみられる自浄作用のことをロータス効果とよびます。英語ではLotus effectです。

\次のページで「なぜハスの葉にはロータス効果?」を解説!/

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