「一も二もなく」の使い方・例文
「一も二もなく」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.学習に便利なスマホアプリを紹介してほしいとお願いされたので、クラスみんなのためになるならと一も二もなく引き受けた。
2.書籍の編集から出版まで期限や時間を厳守してすすめているので、一も二もなく賛成せざるを得なかった。
3.一も二もなく受け入れる態度は先輩受けするかもしれないが、それが正しくて意義のある行動なのかは自分で判断すべきだ。
3つの例文全て、状況に違いはあるものの、何も言わずに無条件に受け入れるようすを表している文になっています。
例文1.は、お願いされたことに対して、クラスのためにと自分で調べた学習に役立つ情報を紹介するという内容です。例文の2.では、仕事における時間の制約から、周囲の提案に承知せざるを得なかったということを表しています。最後の例文については、何でも人の言うとおりにして帰属する意識を持つばかりでなく、自分でもよく考えることが大切であるという文です。
「鵜呑みにする」
「一も二もなく」の類義語には、「鵜呑みにする(うのみにする)」があります。意味は、物ごとの真意をよく理解せずに受け入れることです。もともとは、鵜が魚を丸呑みにしてしまうことに由来し、かまないで飲み込むことから吟味しないで受け入れるということにつながっています。
とにかく何も言わないで受け入れる「一も二もなく」に対し、言うか言わないかではなく理解していないという「鵜呑みにする」ですが、類似している表現と言えますよ。
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