
1.両親は孫ができたことが嬉しかったようで、目に入れても痛くないほどかわいがっている。
2.ショッピングセンターに新しくペット専門店がオープンした。生まれて間もない子猫と目が合い飼うことにした。実際飼い始めるととてもかわいく目に入れても痛くない。
「掌中の珠」の対義語は?
「掌中の珠」は「最も大切にしている人・最愛の子ども」の意味でしたね。ここでは「子どもをかわいがるだけでなく厳しく育てる」という意味の言葉を解説しますね。
「可愛い子には旅をさせよ」
「掌中の珠」は「愛しいわが子・最愛の子ども」という意味でしたね。子どもに対して「かわいがるだけではなく世の中の厳しさ・辛さを経験させて育てる」という点から対義語として「可愛い子には旅をさせよ」をご紹介しますね。
「可愛い子には旅をさせよ」とは、「子どもがかわいいなら甘やかすことなく厳しい試練を与えて立派な大人に育てる」ことです。車・電車・飛行機・バス。今は交通機関が発達しているため旅行をするのはとても便利ですよね。しかし、昔は旅と言えば馬・徒歩。今のように安心・安全な交通手段はなく、旅には苦労や心配がつきものでした。そこで、「かわいいわが子には苦労の多い旅をさせ、世間の厳しさ辛さを経験させた方が将来のためになる」という考えから「可愛い子には旅をさせよ」という表現が誕生したと言われているのです。 「旅」は「旅行」を示すだけでなく「生家を離れていろいろなものごとを経験する」という意味でも使用されていますよ。「旅」という厳しい環境が「自分の頭で考え行動できる人」になるチャンスを与えているのでしょう。
「the apple of one’s eye」
「掌中の珠」は英語で「the apple of one’s eye」と表現しますよ。「the apple of one’s eye」とは「かけがえのない特別な存在・とてもお気に入りの人や物」を示すイディオムです。なぜりんごが使われているのでしょうか。気になりませんか。瞳を想像してみましょう。昔、「人間の瞳はかたいリンゴのような形をしている」と信じられていました。「瞳がなければ何も見ることができない」=「瞳はとても大切でかけがえのないもの」から「the apple of one’s eye」と表すようになったのです。とても興味深いですよね。
ここで、例文を確認しましょう。例文1では、「一番年下の娘がかわいくて仕方がない様子」が感じられますね。例文2では、クマのぬいぐるみはきっとお気に入りなのでしょう。幼いころから「大切にしている様子」が伝わってきますよね。ポイントは「人だけでなく物にも使うことができること」です。特徴をとらえて正しく英訳できるようにしましょう。
1. Mr. Sato has three children. he loves them all, but his youngest daughter is the apple of his eye.
(佐藤さんには3人の子どもがいる。彼はみんなを愛しているが、一番年下の娘のことを掌中の珠のように溺愛している。)
2.My son sleeps with his old teddy bear everyday. It must be the apple of his eye.
(彼は毎日くまのぬいぐるみと一緒に寝る。そのぬいぐるみを掌中の珠のように大切にしているにちがいない。)
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