「白い目で見る」の例文
意味がわかったので、次は「白い目で見る」の例文で使い方を見ていきましょう。
1.兄がスーパーで万引した。一晩で近所中に知れ渡り、私たち家族まで白い目で見られるようになった。
2.玄関で靴を脱ぎ散らかし、着ていた服を家じゅうに脱ぎ散らかし、新聞とテレビを独占し、居間で居眠りしている父を、娘たちは白い目で見ていた。
3.課長のセクハラを、勇気を振り絞って部長に直訴したのに、なぜか彼女のほうが社員たちから白い目で見られるようになってしまった。
最初の例文は、家族が罪を犯したせいで家族も冷たい目で見られるようになった、という意味です。本人は何も悪いことはしていなくても、犯罪加害者の家族に対して世間の目は大変厳しいものがあります。2番目の例文は、家庭内のことについてです。白眼視されている父が、そのワケに気づいていないようですね。
3番目は会社内のセクハラについてですね。勇気を持って告発しても、偏見や憶測で被害者のほうがつらい立場に置かれてしまったという内容です。「白い目で見られる」のは、何か悪いことをした場合とは限らないのが現実のようですね。
「木で鼻を括(くく)る」:冷淡にあしらう
「木で鼻を括る」は「冷淡にあしらう」「無愛想な」という意味です。「くくる」は、本当は「こくる」が正しいのですが、誤ったまま慣用句となっています。「こくる」の意味は「擦(こす)る」です。昔は紙が貴重品だったので、木で鼻をかんでいました。木で鼻を擦ると痛くて不愉快そうな顔になるからなど、語源は諸説ありますよ。
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