タンパク質と生物体の機能理科生物

5分でわかる「胃液」と「 ペプシン」重要な消化酵素について医学系研究アシスタントがわかりやすく解説!

よぉ、桜木建二だ。「食べたものはどうなるか」という問いはシンプルだが、一言で答えるのは無理である。食べたものがそれぞれの消化管を通る際にそれぞれの消化酵素によって体に取り込まれている。そのことについて詳しく、医学系研究アシスタントのライターmimosa(ミモザ)と一緒に解説していくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

mimosa0708

ライター/mimosa

もともと文系出身で、独学で生物学、生化学を勉強し、現在医学系研究所の研究アシスタントとして理系の世界へ飛び込んだ。理科が苦手な方へも興味を持ってもらうべくわかりやすい説明を心掛けている。

消化とは

image by iStockphoto

まずは、消化と消化管について説明しますね。私たちが食べたものはそのままだと体内に吸収することはできません。実際に栄養を必要としているのは、代謝の行われている組織の細胞なのですよ。消化とは、代謝の行われている組織に栄養を届けるため、栄養分を細胞膜が通り抜けることができる小さな分子にするための働きですよ。消化には、そしゃく(口でかみ砕くこと)や胃・小腸の運動による機械的消化と、消化酵素による化学的消化がありますよ。

消化器官と機械的消化

消化器官と機械的消化

image by Study-Z編集部

次に、消化器官について説明しますね。消化器官とは、食物の消化と吸収に働く器官であり、ヒトでは口から肛門までの長い消化管があり、それに消化液を分泌する消化腺がついていますね。機械的消化には、ぜん動運動と分節運動がありますよ。ぜん動運動は、消化管壁の筋肉が次々にくびれて内容物を送る運動の事です。胃ではぜん動運動が起こっていますが、幽門(ゆうもん、十二指腸に接している細い部分)が閉じているときは中身が押し返されて混ぜあわされますよ。

分節運動は、消化管壁が同時に収縮を繰り返す運動で、内容物は移動しないでよく混ぜ合わされますよ。

化学的消化

消化液によって食物が加水分解を受けることを化学的消化と言いますよ。口腔、胃、小腸での消化を見ていきましょうね。

口腔での消化

食べ物がまず最初に通過する消化器官が口腔です。舌で食べものの刺激を感じたら、唾液腺から消化酵素アミラーゼが分泌され、デンプンやグリコーゲンがマルトース(麦芽糖)にまで分解されますよ。

胃での消化

胃での消化

image by Study-Z編集部

食べ物を見たりにおいを嗅いだりすると、反射によって胃液の分泌が起こるのですよ。また、食べ物が胃壁を刺激すると、ガストリン(ホルモンの一種)の作用によって胃液の分泌が起こります。胃液の働きですが、胃腺からペプシノーゲン塩酸が別々に分泌されますよ。ペプシノーゲンは、胃の中で塩酸によって活性化されてペプシンという消化酵素に変わります。ペプシンはタンパク質をペプトン(ポリペプチド)にまで分解しますよ。ペプシンが最も働くのは、強酸(pH2)の環境ですね。

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