「登用」
人材を官職などに取り立てることを意味します。あるいは今までより高い地位に引き上げることです。今でもよく聞く言葉ですね。「正社員への登用制度あり」といった文言が、アルバイト募集のポスターに書いてあるのを見かけることが度々あります。それ以外では歴史小説などでよく見かけますね。官職だけに使われる言葉ではないということから使用範囲は広いです。
「任官」
官に任じられることで、官職に就くという意味です。ここでいう官職とは警察官や自衛官、検察官、裁判官などの〇〇官という職すべてに当てはまります。政治家にはあまり用いません。〇〇官という官職に就くときに用いると覚えてください。
「野に下る」を使いこなそう
この記事では「野に下る」の意味・使い方・類語などを説明しました。
言葉の意味から政治色の強い解説になってしまいました。しかし政治だけでなく歴史関連の書物ではよく使われるので、野に下ったことのある戦国武将などを調べてみる方が、政治家を例に挙げるよりは面白いと思います。あとは読み方を間違えないようにさえ気を付けてもらえれば、意味が限定されているため誤用することはないでしょう。
細かいことを言えば、「在野」との違いは意識してください。「野に在る」ことを「在野」と言うのです。「野」の意味は同じでも「下る」と「在る」は違います。どの言葉もそうですが、このちょっとしたニュアンスの違いが大きな間違いを引き起こすのです。言葉一つ一つの意味をしっかり考える習慣をつけると、初めての言葉でも何となく意味が読み取れることもありますので役に立つでしょう。私も引き続き学んでいきたいと思います。