国語言葉の意味

【慣用句】「幕が下りる」の意味や使い方は?例文や類語を日本語オタクライターが解説!

「幕が下りる」の使い方・例文

では次に「幕が下りる」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.悲劇的な殺人事件の映画だったが、予告の宣伝動画が注目されたことで観客の足は止まらず、最終日まで満員御礼のうちに幕が下りた。

2.本作はファンからも最大の期待を寄せられていた人気シリーズの最終章であり、序盤の伏線も回収されて素晴らしいエンディングでシリーズに幕が下りた。

3.彼は俳優業だけでなく監督・演出家としても独特の世界観でドラマを製作しており、人気絶頂のままその俳優人生に幕を下ろした。

1の例文は、映画の上映が終了することを「幕が下りる」という言葉で表している文章ですね。このようにフィクションの終了について「幕が下りる」と言うことも出来ますし、もちろん現実の事柄について「幕が下りる」と言うことも出来ます。ただ「終了した」ということを表すと言っても普通に仕事が終わったことを「仕事に幕が下りた」などと言うことはほとんどないため、気を付けておきましょう。

2の例文は人気シリーズが終了した、ということを述べている例文です。この例文からも少しニュアンスが感じ取れるかもしれませんが、「幕が下りる」はどこか立派で大々的なイメージがありますよね。プラスの意味かマイナスの意味か、使い方に明確な決まりはありませんが、どちらかと言えば大団円のような素敵な場面で「幕が下りる」という慣用句が使われがちです。

3の例文は「幕を下ろした」という風に「幕が下りる」を自動詞として扱っている文章ですね。意味自体は全く変わらず「終わった」から「終わらせた」という自動詞的な意味合いに変化しただけです。「幕が下りる」の意味や使い方を理解すれば、こうして応用的にも使いこなせそうですね。

no-img2″>
 <figcaption class=桜木建二

「幕が下りる」は劇場の幕が語源になっているというところからも、なんとなくその壮大な雰囲気がうかがえるな。とはいえ現実の出来事にももちろん使用できる言葉だ。なんでもかんでも物事が終わったときに使えるわけではないが、比較的自由に扱える慣用句だから、ここでしっかり確認しておこうな。

「幕が下りる」の類義語は?違いは?

image by PIXTA / 61744659

では「幕が下りる」の類義語を確認しておきましょう。意味は「物事が終わりになること」でしたね。

「終止符が打たれる」

これは「終わりになる」という意味の慣用句です。「終止符」というのはピリオドのことで、文の終わりに付ける点のことですね。つまりそれを打つということから「物事が終わりになる」という意味に派生したわけです。この派生の方法も「幕が下りる」とよく似ていることがわかります。そして少し大げさなニュアンスを持っている点も似ていると言えますね。

気を付けておきたいポイントは、「幕が下りる」と「終止符を打つ」では自動詞・他動詞が異なるというところです。「幕が下りる」は他動詞的になっていますが、「終止符を打つ」と言うと自分から終わらせているということがわかります。「幕が下りる」という慣用句の類義語として扱いたいのであれば、「終止符が打たれる」の方を使用するといいですね。

次のページを読む
1 2 3
Share: