
実験が成功目前というところで、もう一つの研究チームに出し抜かれてしまい、鳶に油揚げをさらわれた気分だった。
「月夜に釜を抜かれる」の対義語は?
「月夜に釜を抜かれる」の対義語は「降らぬ先の傘」がいいでしょう。
「降らぬ先の傘」
「降らぬ先の傘」は「失敗のないよう、事前にしっかり準備しておくこと」を意味する慣用表現です。雨が降る前から傘を準備しておくのですから、相当に用意周到で用心深いということが表現できますね。
どんなに明るい夜だったとしても、それくらいの用心深さがあれば「月夜に釜を抜かれる」ようなことはなかったでしょう。
僕は過去の何回もの失敗を教訓に、降らぬ先の傘というくらい、事前に注意して行動するように心がけている。
「月夜に釜を抜かれる」の英訳は?

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「月夜に釜を抜かれる」の英語訳は「While the dogs growl, the wolf devours the sheep」がいいでしょう。
「While the dogs growl, the wolf devours the sheep」
これは直訳すれば、「犬が争っている間に、オオカミが羊を食べてしまう」。
別のものに気を取られている際に、狙っているものを取られてしまう「大きな油断」を表すフレーズです。同義語の項でご紹介した「鳶に油揚げをさらわれる」の英語訳としても使うことができます。これはことわざそのままのため、例文はありません。
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